読みもの · 2026-10-28
DeNAのゲームの利益は、会社全体の営業利益より大きかった
DeNAのゲームの利益と、会社全体の利益、大きいのは?
ベイスターズの会社は、何で稼いでいる?
プロ野球の横浜DeNAベイスターズを持つ、ディー・エヌ・エー(DeNA)。野球は「スポーツ・スマートシティ事業」という区分に入っていて、有報はその中身をこう書いています。「主要サービス:『横浜DeNAベイスターズ』、『横浜スタジアム』の運営、『川崎ブレイブサンダース』、『SC相模原』、『BASEGATE横浜関内』の賃貸及び運営等」
2026年3月期のスポーツ・スマートシティ事業は、売上328億円・利益18億円。DeNAの区分は5つあり、いちばん稼いでいるのは「ゲーム事業」です。「主要サービス:ゲームアプリの配信、『Mobage(モバゲー)』等」
ゲーム事業の利益は297億円。ほかの4つの区分の利益を全部足しても19億円です。
ゲームの利益は、会社全体より大きい
会社全体の営業利益は187億円。ゲーム事業だけの利益297億円のほうが、110億円大きくなっています。
ゲームの297億円から会社全体の187億円までを、有報の数字でたどると次のとおりです。ほかの区分の利益と損失を足して+19億円。どの区分にも入れない本社の費用(全社費用)で−39億円。有報の注記は「全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。」としています。最後に、ふだんの事業の外の収益と費用(その他の収益・費用)で−90億円。これで187億円になります。
5期とも、ゲームが上だった
2022年3月期からの5期で並べると、2022年3月期はゲーム116億円・会社全体115億円、2023年3月期はゲーム96億円・会社全体42億円、2024年3月期はゲーム35億円・会社全体283億円の損失、2025年3月期はゲーム386億円・会社全体290億円、2026年3月期はゲーム297億円・会社全体187億円です。
5期すべてで、ゲーム事業の利益が会社全体の営業利益を上回っています。2024年3月期は、会社全体が営業損失でした。
売上の2割は、1社から
有報には、売上の1割以上を占める取引先を書く欄があります。DeNAの欄に載っているのは1社だけで、株式会社ポケモン。関連する区分はゲーム事業です。
2026年3月期の株式会社ポケモンからの売上は311億円で、会社全体の売上1,477億円の21%にあたります。前の期は355億円で、売上1,640億円の22%でした。
DeNAは、何の会社?
球団の名前で知られていても、利益で見ればDeNAはゲームの会社です。しかも、ゲームの利益は会社全体の営業利益より大きい。同じ会社でも、どの数字で見るかで答えが変わります。
数字について:DeNAは国際会計基準(IFRS)です。区分の利益は、売上収益から売上原価と販売費及び一般管理費を引いたもの。会社全体の営業利益は、そこから全社費用とその他の収益・費用を足し引きした数字です。もとは2026年3月期の有価証券報告書です(過去の期は、それぞれの期の有価証券報告書の区分の数字)。
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