事業の分類
- 事業
- 半導体デバイス事業(電源用IC)アナログ・パワー半導体
- 東証業種
- 電気機器
分類の根拠:トレックス・セミコンダクター 有価証券報告書 2026年3月期 事業の内容。確認日 2026-09-20。分類は提供物で分け、会計セグメントの分割ではない。
事業の中身
電子機器の中で電圧を整える、電源用のアナログICを開発して売る会社だ。電池から送られる電圧は、電気が減ったり気温やノイズが変わったりすると揺れる。そのままだと機器が誤って動くので、電圧を目的の値に変えたり、一定に保ったり、下がったことを知らせたりするICが要る。主な製品は、電圧を効率よく変えるDC/DCコンバータ、出力を一定の電圧に保つレギュレータ、電圧を精度よく検出するディテクタ、そして単機能の半導体素子であるディスクリートだ。既存の生産ラインを使って超小型で薄いパッケージを作る技術も自社で開発している。
製造は外の企業へ委託し、企画・開発・販売とアフターサービスを自社で行うファブレスの形を原則とする。ただし子会社のフェニテックセミコンダクターがウエハーに素子と回路を作る前工程の一部を、ベトナムの子会社がICをパッケージに組み込む後工程の一部を受け持つ。事業は半導体デバイスの一つなので、区分は日本・アジア・欧州・北米という地域で分ける。
2026年3月期の区分別の売上。出典は頁末。
日本75%
国内での半導体デバイスの開発・製造・販売と、製造を任せた外注先の管理
アジア19%
中国・台湾・東南アジアなどでの販売と、ベトナムの子会社が担う後工程の一部
欧州4%
欧州全域や中東・アフリカなどでの販売
北米2%
南北アメリカ大陸での販売と、客の要望をもとにした製品の開発
誰に売る
客は、スマートフォン・パソコン・テレビ・ゲーム機・一般家電を作るメーカー、カーオーディオやカーナビなど自動車の機器のメーカー、計測機器やスマートメーターなどの産業機器のメーカー、そして医療機器のメーカーだ。中国・台湾・東南アジア・欧州・南北アメリカの販売子会社が地域ごとに売る。
業績5年
2026年3月期の売上高は251億円、営業利益は11億円、親会社株主に帰属する当期純利益は12億円。
2022年3月期から2026年3月期までの5期で、売上高は19%減った。
2022年3月期から2026年3月期。単位は億円。凡例の純利益は親会社株主に帰属する当期純利益。
営業利益率の推移
売上高に対する営業利益の割合は、2026年3月期が4.4%、2025年3月期が-2.5%。100円売っていくら本業の利益が残るかの目安で、この率が高いほど値下げや不況に耐えやすい。
他の会社と比べると
営業利益率4.4%は、図鑑にある「半導体」の会社25社の中で上から21番目。中央値は15.2%で、低い方。
売上の伸び−19%は、上から23番目。中央値は+38%で、低い方。
従業員1人あたりの売上2,475万円は、上から20番目。中央値は4,869万円で、低い方。
売上の大きさは、25社の中で上から16番目。中央値は544億円。
比べた相手は、東京エレクトロン・キオクシア・ルネサス・アドバンテスト・SCREEN・ローム・ディスコ・KOKUSAI ELECTRIC・レーザーテック・ソシオネクスト・ローツェ・芝浦メカトロニクス・TOWA・テラプローブ・タツモ・AIメカテック・サムコ・マルマエ・シキノハイテック・テセック・ディジタルメディアプロフェッショナル・ジーダット・QDレーザ・テクノマセマティカル。
利益率は、各社が開示している利益(営業利益・経常利益・税引前利益など)を売上で割って計算している。
比べる相手は、この図鑑に載っている同じ業界の会社。会社が増えるほど、位置は正確になる。
帯の左が低い、右が高い。灰色は真ん中の半分(四分位)。
100円売ると、どこへ行く
2026年3月期の売上高を100円とすると、費用に96円が出ていき、営業利益として4円が残る。この期は本業の外の利益(出資先の利益や為替差益など)が加わり、税金を払った後の親会社株主に帰属する当期純利益は5円と、営業利益を上回った。
売上を100円に揃えた内訳。数字は四捨五入。
会社の大きさ
連結の従業員数は1,014人。本社は中央区新川一丁目24番1。決算期は3月。売上高を従業員数で割ると、1人あたり2,475万円になる。
何に左右される
電源用ICはあらゆる電子機器に入るので、スマホ・パソコン・家電・自動車の機器がどれだけ作られるかで需要が動く。機器が小さく薄くなるほど、小さなパッケージと消費電力の少ない設計が求められる。
作る工程をどこまで外に任せ、どこまで子会社で持つかの配分が費用の作り方を決める。アナログの設計は技術者の力に頼る分野なので、設計する人が開発の土台になる。販売は地域ごとの子会社が受け持ち、その地域が区分にもなっている。
この会社の技術
デジタルの回路は、電気を「ある」か「ない」かの二つに分けて計算する。アナログの回路はそうではなく、電圧や電流の大きさそのものを扱う。電池の電圧は使うほど下がり、気温やノイズでも揺れるので、機器が欲しい電圧との間にずれが出る。電源用ICは、コイルを使って電圧を上げ下げしたり、出力を見張って一定に保ったりして、このずれを吸収する。ICは基板に載せるためにパッケージに包むが、包みを小さく薄くするほど機器も小さくできるので、包み方そのものが技術になる。
この会社を読む言葉
- アナログIC:電圧や電流の大きさそのものを扱うIC
- レギュレータ:出力の電圧を見張って、一定に保つ回路
- ファブレス:自社で工場を持たず、製造を外に任せる形
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
出典と生成
データの注記:EDINET の有価証券報告書(XBRL)から機械取得(2026-09-19)。 セグメントは事業別の売上高、2026年3月期の値。 東証33業種:電気機器。
数値は照合前(試作データ) この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-19。編集方針