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カーボンナノチューブ

カーボンナノチューブは、なぜ電気を通して強い?

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炭素の網を丸めた筒

鉛筆の芯の黒鉛は、炭素の原子が六角形の網目につながったシートが何枚も重なってできている。このシート1枚を筒の形に丸めたものがカーボンナノチューブ(CNT)だ。筒が1本だけのものを単層、何重にも入れ子になったものを多層と呼ぶ。

作るときは、メタンなどの炭素を含むガスを、鉄などの金属の細かい粒(触媒)と一緒に高い温度にする。ガスが分解して出た炭素が粒の上でつながり、筒の形に伸びていく。メタンから作ると、炭素が筒になって取り出されるのと同時に、残りの水素も取り出せる。

何に使われ、どこが難しいか

リチウムイオン電池では、電極の粒どうしを細い筒でつないで電気の通り道にする材料(導電助剤)として使う。樹脂やゴム、繊維に混ぜると、少ない量で強さや電気の通しやすさを足せる。とても薄い膜にすると光や熱を通しつつ丈夫なので、半導体を焼き付ける原版を守る膜(ペリクル)にも使われる。

難しいのは、細い筒どうしが引き合って束や塊になりやすいことだ。塊のままでは性能が出ないので、液の中で1本ずつばらばらに散らす(分散させる)技術が要る。筒の太さや長さ、層の数をそろえて作ることも難しい。

日本の会社が担う所

artienceは、カーボンナノチューブを使った車載用リチウムイオン電池の導電材料を手がける。戸田工業は、メタンガスなどから二酸化炭素を出さずに水素とカーボンナノチューブを作る直接メタン改質法のプラントを北海道豊富町に立ち上げた。レーザーテックは、CNTペリクルの異物を検査する装置を作る。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • 東海理化電機製作所(6995)「さらに、エネルギー分野においては、温度差を利用して熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換するカーボンナノチューブ糸を用いた熱発電技術について、関連ベンチャー企業への出資を行い、事業化に向けた可能性の検討を進めてきました。」研究開発活動
  • 熊谷組(1861)「2 多層カーボンナノチューブ添加アスファルト混合物の開発 多層カーボンナノチューブは、メタン原料(天然ガス、バイオマスガス等)から、鉄系触媒を用いたメタン直接改質法(DMR法)によって、CO2を排出せず高純度水素を製造する際に、副産物とし…」研究開発活動
  • 日本ゼオン(4205)「…ターと創発推進センター(13研究所および4スタジオより構成)、高岡地区に高機能部材研究所、徳山地区にCNT研究所、トナー研究室、米沢地区に研究棟、加えて6工場(高岡、川崎、徳山、水島、氷見二上、敦賀)に所属する製造課内に技術グループを有する…」研究開発活動
  • artience(4634)「機能材料事業は、カーボンナノチューブを用いた車載用リチウムイオン電池用導電材料については、世界的なEV市場の鈍化により、各拠点で出荷が停滞したものの、正極用導電助剤の開発および改良は堅調に進み、加えて負極用導電材料や次世代バッテリーとして注…」研究開発活動
  • リンテック(7966)「さらに、当社グループの海外における研究機関であるNano-Science & Technology Center(米国テキサス州)では、カーボンナノチューブ関連の研究と応用製品開発に力を入れております。」研究開発活動
  • レーザーテック(6920)「「EUVペリクル異物検査装置 PELMISシリーズ EPM200」 「EPM200」は、CNTペリクルの異物検査を可能としたPELMISシリーズの最新モデルであり、ペリクル面の異物検査に加え、従来は不可能とされていた付着異物の表裏自動分類…」研究開発活動
  • TPR(6463)「…技術開発や、ゴム・樹脂などのシール製品への新技術導入に加え、これまで開発を進めてきた長尺少層CNT(カーボンナノチューブ)やナノポーラス材料などの製品化への取組みを強化し、FICのコンセプトである『共創』に向けた活動として、東京都が主催する…」研究開発活動
  • ニッタ(5186)「…開発」及び「その他産業用製品事業」テクニカルセンターで基礎研究から取り組んできました、当社独自開発のCNT(Carbon Nano Tube)を用いた炭素繊維複合化技術であるNamdTM(エヌアムド)は、技術名称を冠してバドミントンラケット…」研究開発活動
  • 三菱鉛筆(7976)「ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やカーボンナノチューブ(CNT)など機能性材料の分散液、音響整合層や電極材料などのカーボン製品、定量吐出機構を備えた特殊容器などを医療、電子、自動車他様々な分野へ幅広く提案、特に近年は電池材料に注力して…」研究開発活動
  • ダイニック(3551)「開発の具体例としましては、CNTを利用した電極材、面状発熱体の開発を行っております。」研究開発活動
  • 戸田工業(4100)「また、メタンガス等からCO2を排出することなく水素とカーボンナノチューブを製造する直接メタン改質法では北海道豊富町にDMRプラントを立ち上げ、実用化に向け推進しております。」研究開発活動
  • 星和電機(6748)「成果として、電池用途の導電助剤、導電塗料、電磁波環境対策部材など、需要が拡大しているカーボンナノチューブ用途の新規分散剤を開発しました。」研究開発活動
  • オーミケンシ(3111)「「タイヤコード用CNT複合溶剤法セルロース繊維の開発」につきましては、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発技術・社会実装促進プログラム」の実証開発での支援を受け…」研究開発活動
  • GSIクレオス(8101)「…入 などケミカル・塗料原料、その他化学品の輸出入・機能性プラスチック樹脂の輸入・フィルムの国内販売・カーボンナノチューブの開発・製造・販売 などホビー&ライフ・ホビー関連商材の国内・海外販売・化粧品原料の輸入、国内販売・健康食品の国内販売…」事業の内容
  • 神戸天然物化学(6568)「機能材料事業部門の取扱い製品 表示材料、半導体製造用化学品、カーボンナノチューブ分散体等 「医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令」の規制対象外の医薬用原料、治験薬用 原料等 除草剤、殺菌剤、殺虫剤、昆虫フェロモン及…」事業の内容

つながる図鑑

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出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-24。編集方針