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バイオスティミュラント

バイオスティミュラントは、肥料や農薬と何が違う?

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植物の守りのスイッチを押す

植物は動けないので、暑さ・寒さ・乾燥・土の塩分といった環境のストレスを受けると、体の中で身を守る仕組みを働かせる。傷んだ細胞を守る物質を作ったり、水を逃がさないよう気孔を閉じたり、根を伸ばしたりする。どの遺伝子を働かせるかを切り替えて、これを行う。

バイオスティミュラントは、この仕組みを先に働かせたり、強めたりする資材だ。原料には海藻から取り出した成分、アミノ酸、有機酸、土の中の腐植から取った物質、微生物などがある。養分そのものを補う肥料とも、病気や害虫を殺す農薬とも役目が違い、植物自身の力を引き出す点が特徴だ。

何に使われ、どこが難しいか

野菜・果物・穀物の畑で、暑い夏や雨の少ない年でも収穫の量と質を保つために使う。肥料の吸収を助けて、まく肥料の量を減らす使い方もある。

難しいのは、効いたかどうかを確かめることだ。植物の育ち方は天候や土で大きく変わるので、1回の試験では差が資材によるものか分からない。場所や年を変えて畑で試験をくり返し、どの遺伝子が働いたかを調べて、効く理由を確かめる。

日本の会社が担う所

味の素はアグロ事業でバイオスティミュラント事業を中心に置く。デンカは肥料開発の技術と遺伝子発現解析の技術を土台に製品を開発し、OATアグリオは高温ストレス対策の「炎天マスター」を出した。扶桑化学工業は有機酸類を使い、作物が受ける非生物的ストレスのダメージを軽くする資材に取り組む。サカタのタネや日本農薬、石原産業も、種や農薬と並べてこの資材を扱う。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • 味の素(2802)「アグロ事業では、バイオスティミュラント事業を中心に、農業の効率化、作物の高品質化、環境負荷の低減に貢献しています。」研究開発活動
  • デンカ(4061)「アグリプロダクツ分野では国内のみならず海外市場に向けた次世代農業資材として、従来の肥料開発で蓄積した製品技術と遺伝子発現解析技術を基盤とした高機能性バイオスティミュラント製品の開発をデンカアヅミン社とともに推進しております。」研究開発活動
  • 日本化薬(4272)「さらには農業関連の新規分野として、環境負荷を低減させる資材やバイオスティミュラント(植物刺激剤)などの研究を精力的に行うとともに、新規事業の探索にも力を入れております。」研究開発活動
  • クレハ(4023)「次世代の探索では、バイオ系技術を新機軸としたバイオスティミュラントの国内外での圃場試験が進展し早期の上市を目指しています。」研究開発活動
  • クミアイ化学工業(4996)「また、近年注目されているバイオスティミュラントや、ゲノム編集を応用した環境ストレス・病害虫耐性作物の研究開発など、農薬に加えて農業生産を支援する各種技術の研究開発にも積極的に取り組んでおります。」研究開発活動
  • 石原産業(4028)「当社は、安全性が高く環境負荷に配慮した当社創製化学農薬群とバイオロジカル製品(微生物殺菌剤、天敵昆虫及びバイオスティミュラント)を組み合わせて、独自のIPMやICMプログラムを確立してまいります。」研究開発活動
  • KHネオケム(4189)「<農業> 農業分野においては、地球温暖化に伴う気候変動が農作物の生産に与える影響に対応するため、バイオスティミュラント剤の開発を強みとするアクプランタ株式会社との協働等を通じた取り組みを進めています。」研究開発活動
  • 日本農薬(4997)「バイオスティミュラントにおいてはブラジル、インド、日本で複数製品の販売を開始しております。」研究開発活動
  • サカタのタネ(1377)「当連結会計年度において、「GAXY」に続く新たなバイオスティミュラント(以下、「BS」)資材「RODALGO(ロダルゴ)」を2026年1月に発表・発売いたしました。」研究開発活動
  • ハリマ化成グループ(4410)「さらに、農業分野においてはバイオスティミュラント製品の開発および市場展開を開始し、ライフサイエンス領域への事業拡張を推進しています。」研究開発活動
  • 荒川化学工業(4968)「…スメ)での事業化に向け、ヘルスケア分野では松葉抽出物や微細藻類等の研究開発や薬理試験、アグリ分野ではバイオスティミュラントの商品開発等に取り組んでおります。」研究開発活動
  • 扶桑化学工業(4368)「また、農作物に対する非生物的ストレスを制御してダメージを軽減し、健全な農作物提供に寄与するバイオスティミュラント剤に関する取り組みを継続しつつ、一次産業向けとして、肥料や農薬とは異なるアプローチで農作物の安定した生育と収穫に有機酸類が効果的…」研究開発活動
  • 多木化学(4025)「酵素剤メーカーの洛東化成工業株式会社の子会社化に伴い、同社が保有する知見と当社の技術を融合させたバイオスティミュラント資材の開発を開始しました。」研究開発活動
  • OATアグリオ(4979)「植物が本来持つ免疫力を高め、耐寒性・耐暑性・病害虫耐性及び成長を促すバイオスティミュラント製品については、高温ストレス対策の「炎天マスター」を上市しました。」研究開発活動
  • アサヒグループホールディングス(2502)「連結子会社であるアサヒバイオサイクル(株)はアニマルニュートリション(飼料添加物等)、農業・緑化分野におけるバイオスティミュラント(肥料原料)、微生物利用の製品・サービスの提供を行っております。」事業の内容

つながる図鑑

この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。

出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-24。編集方針