技術図鑑
3Dプリンター
3Dプリンターは、どうやって形を作る?
1枚カード(画像)を開く →層を積む
3Dプリンターは積層造形とも呼ばれる。設計データの立体を薄い層に輪切りにし、1層ぶん材料を固めては台を少し下げ、また次の層を固める。これを何百回、何千回とくり返して、下から形を積み上げる。
固め方にはいくつもの方式がある。溶かした樹脂の糸を細いノズルから押し出して描く方式、液体の樹脂に光を当てて固める光造形、敷き詰めた金属の粉にレーザーや電子ビームを当てて溶かす方式、溶接の要領で金属のワイヤを溶かして盛る方式(WAAM)、粉に接着剤を吹き付けて固めてから炉で焼き固める方式(バインダージェット)などだ。
何に使い、どこが難しいか
型を作らずに済むので、試作品や、患者ごとに形が違う医療用の部品、金型の内部に冷却水の通り道を曲げて通すような、削っては作れない形に向く。
難しいのは速さと品質だ。1層ずつ積むので時間がかかり、同じ物を大量に作るなら型で作るほうが速い。金属は溶けて固まる時に縮むので、内部に力が残って反ったり割れたりしやすく、表面も粗いので、熱処理や削る仕上げが要る。材料の粉は、粒が丸くそろっているほど均一に敷けて、造形が安定する。
日本の会社が担う所
材料では、大同特殊鋼が金属3Dプリンター用の金属粉末とワイヤを作り、大阪チタニウムテクノロジーズが球状のチタン合金粉末を、ユニチカが樹脂を押し出す方式の糸(フィラメント)を手がける。装置では、日本電子が電子ビームで金属を溶かす3Dプリンターを開発する。使う側では、大林組がWAAM方式の金属3Dプリンターを開発して大型の模型を造り、京セラが人工関節に積層造形を使っている。
有報に書いている会社
有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。
- 三菱ケミカルグループ(4188)「・2025年4月から10月に開催された大阪・関西万博において、植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「DURABIOTM(デュラビオTM)」が、日本政府館に設置された3Dプリンタ製「藻類スツール」のベース素材として採用されました。」研究開発活動
- ニデック(6594)「レーザ加工機は、微細穴の更なる高精度化、高速化に加え、複雑で微細形状への対応、金属3Dプリンタは国内でも使用事例が出はじめている自動車や航空機分野でのニーズに対応する研究開発を行っています。」研究開発活動
- 大林組(1802)「2 金属3Dプリンターを活用した大型モックアップを製造アーク溶接技術(※1)を応用したWAAM技術(※2)による金属3Dプリンターを開発し、炭素鋼およびステンレス鋼を用いた大型モックアップ「The brænch®」を製造した。」研究開発活動
- 大成建設(1801)「また、3Dプリンタの特性を活かした施工計画の立案・適用により、建設工事の生産性向上とCO2排出量の削減に貢献してまいります。」研究開発活動
- 京セラ(6971)「具体的には、人工関節の緩みを抑え長寿命化を実現する3D積層造形技術や、抗菌性を付与した製品開発に取り組んでいます。」研究開発活動
- JX金属(5016)「(4) 新規事業次世代半導体に使用されるCVD・ALD用材料及び先端パッケージ材料、3Dプリンター用金属粉、銅微粉、リチウムイオンバッテリーのリサイクル及び電池材料の開発等について、事業部、関係会社等を跨ぎグループ横断で早期事業化に向けた…」研究開発活動
- 日本酸素ホールディングス(4091)「…ラム(K Program)」に採択されており、焼結型積層造形とデジタルプロセス設計を組み合わせた金属3Dプリンタシステムの研究開発に2024年度から2028年度までの5年間にわたり取り組んでいます。」研究開発活動
- キーエンス(6861)「…い高強度・高耐熱・耐薬品性を備えた機能性樹脂であっても、誰でも簡単に高品質な造形ができる製造現場向け3Dプリンタや、装置の立ち上げ・調整工数の削減や安定稼働に貢献するライン型シリンダセンサ&スマートバルブを開発するなど、製造現場の品質向上や…」研究開発活動
- 日揮ホールディングス(1963)「…イン)の導入を進めるとともに、現場作業の省人化・省力化に資する新しい工法(ロボティクスによる自動化、3Dプリンタの導入、中・小型モジュール工法の活用、リモート化の推進など)の開発・適用にも取り組んでおります。」研究開発活動
- ニコン(7731)「半導体、電子部品、自動車、航空宇宙、積層造形、医療機器など幅広い分野に貢献します。」研究開発活動
- ダイセル(4202)「あわせて、医療分野、ファインパウダー、3Dプリンター用途といった新たな市場領域の開拓も進めております。」研究開発活動
- 大同特殊鋼(5471)「・3D金属積層造形技術(レーザ粉末床溶融結合法(L-PBF)、ワイヤアーク積層造形法(WAAM))に関する研究3D金属積層造形は航空宇宙、エネルギー、産業機械分野等を中心に適用が拡大しており、当社は同技術に用いられる金属粉末およびワイヤを製…」研究開発活動
- ナブテスコ(6268)「(4) その他PACRAFT(株)、及びシーメット(株)が中心となって、自動充填包装機、光造形システム(3Dプリンター)等の研究開発を行っています。」研究開発活動
- 日本電子(6951)「さらに、電子ビーム金属3Dプリンターの要素技術である高融点金属の積層造形に関しても、開発および改良を継続しております。」研究開発活動
- 新東工業(6339)「今後は、鋳造工場における環境負荷となる臭気や粉塵などを低減させ、お客様に喜ばれる鋳造工場実現に向け、環境改善のニーズに沿った商品開発、及び、素材のかたちを作る領域を担う事業部として3Dプリンターによるかたち作りにも取り組んでいきます。」研究開発活動
- リケンNPR(6209)「4 新規焼結製品当社が保有しているバインダージェット方式の3D金属積層造形法は、メタモールドと同等の材料特性が得られる特徴を生かし、試作リードタイム短縮や試作金型費用削減に活用することでメタモールドの量産獲得に向けた展開を図っております。」研究開発活動
- ユニチカ(3103)「…erial Extrusion方式(熱で融解した造形材料を少しずつ積み重ねていく方式)」に使用される3Dプリンター用フィラメントにおいて、ポリ乳酸製オリジナル、『3Dプリンター用“感温性”フィラメント』、そしてポリ乳酸製の弱点をカバーして造…」研究開発活動
- 三光合成(7888)「金属光造形複合加工機(3Dプリンター)を用いた金型作りを積極的に行い、生産性の良い金型を製作しております。」研究開発活動
- ソディック(6143)「・金属3Dプリンタ用粉末材料「HYPER21」(工作機械事業) 希少金属(レアメタル)のコバルトを含まないマルエージング系粉末材料で、造形中の内部の残留応力を開放して造形品の変形を抑制する当社の独自技術「SRT(Stress Relief…」研究開発活動
- ダイナパック(3947)「長年の設計および生産のノウハウと3Dプリンターを活用した型作り、複数回の衝撃に耐えうる緩衝性を持った角当てや、プラスチック容器に代わる美粧性に優れる紙製容器の開発に取り組んでおります。」研究開発活動
- 高周波熱錬(5976)「IH技術に欠かせない加熱コイルでは、金属3Dプリンターを活用し、誘導加熱コイルの製造技術を確立させ社内外での活用を始めております。」研究開発活動
- 大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)「<高機能材料事業> 高機能材料分野では、高純度チタンの品質改善、および3Dプリンタ用途などを主なターゲットとした球状チタン合金粉末(合金TILOP®)の事業成長加速に向けた品質、生産性向上、コスト改善等の研究開発に注力しております。」研究開発活動
- 東京インキ(4635)「また、金属ナノ粒子を充填した「ルミネード®X」の販売を開始するとともに、既存の3Dプリンタ用フィラメント化技術と組み合わせたプラスチックシンチレータフィラメント「ルミネード®3DPフィラメント」の開発および販売を行っております。」研究開発活動
- 田中精密工業(7218)「加えて、金属3Dプリンターの導入とTTMC(完全自動加工設備)との融合により、造形から後加工までを一貫して自動化・デジタル化する製造基盤の構築を進めております。」研究開発活動
- フクビ化学工業(7871)「デジタル造形技術(3Dプリンター)を活用した製品の開発を進めてまいります。」研究開発活動
- ナ・デックス(7435)「レーザ加工技術関連につきましては、産学官連携による半導体デバイス製造用の熱処理装置の研究開発に加え、新たに3Dプリンターを活用した金属積層技術の研究開発も行っております。」研究開発活動
- オリジン(6513)「4)3Dプリンター用サーフェーサー「オリジンプライマー プラサフ」を製品化しました。」研究開発活動
- SANEI(6230)「代表的なものとして、先進電子デバイスの開発と応用、操作部に代表されるメカ部の品位向上、新素材・新製法(金属3Dプリンターの活用やメタルインジェクション)の研究、そして水の有効利用や資源循環型製品の研究開発を実施しております。」研究開発活動
- 日本化学産業(4094)「…形技術を活用するとともに、送風試験機、耐火炉、耐食促進試験装置、3DCAD、シミュレーションソフト、3Dプリンター等を用い、試作および性能検証の効率化、ならびに設計技術および提案力の強化を推進しております。」研究開発活動
- サノヤスホールディングス(7022)「また、効率化や省人化に向け、3DプリンターやAI機能を適用したロボットの活用等の生産技術の革新に着手していきます。」研究開発活動
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
出典と生成
出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)
この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-23。編集方針
