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鋳造(ダイカスト)

ダイカストは、なぜ複雑な金属部品を速く作れる?

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押し込んで写し取るしくみ

砂で型を作る鋳造は、1回ごとに型を壊して部品を取り出す。ダイカストは、硬い鋼を削って作った金型を使い、開け閉めして何度も繰り返す。

溶けたアルミを筒に入れ、ピストンで勢いよく金型の中へ押し込む。高い圧力で押すので、薄い壁や細かい凹凸の奥まで金属が行き渡る。冷たい金型に熱を奪われてすぐ固まるため、型を開いて取り出し、また閉じて次を作れる。

削ったり溶接したりして作ると何個にも分かれる部品を、一度に一つの形で作れる。エンジンや変速機の箱、電気自動車の電池や電気部品を入れるケースがこの方法で作られる。

どこが難しいか

一気に押し込むと、型の中の空気を金属が巻き込み、固まった中に小さな空洞(巣)が残る。巣は部品を弱くし、水や油の漏れの元になる。型の中の空気を吸い出してから押し込む真空ダイカストなどで減らす。

金型は、溶けた金属に触れて熱くなり、取り出すたびに冷える。これを何万回も繰り返すと、表面に細かいひびが入る。車体の大きな骨組みを一度に作る大型のダイカストでは、金型も機械も大きくなり、型の隅々まで同じように金属を行き渡らせるのが難しくなる。

日本の会社が担う所

日産自動車は、金型の外から吸引して型の中の圧力を制御し、アルミの部品を薄くできる吸引低圧鋳造法を実用化した。UBEは、大型の車体部品を一度に作るギガキャスト向けのダイカストマシンや、電気自動車の電装ケース向けに短い間隔で鋳造する技術を開発している。

芝浦機械は、ダイカストマシンの動きを速く正確にする開発をしている。アーレスティやリョービは、ダイカストを事業の中心に据えて研究開発をしている。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • 日産自動車(7201)「…V-LPDC(Vacuum Low Pressure Die Cast process / 吸引低圧鋳造法)という、鋳造金型内へのアルミニウム充填時、外部からの吸引で金型内圧力を制御し、薄肉化を可能とする新しい鋳造工法を実用化し「ローグ」「…」研究開発活動
  • JFEホールディングス(5411)「更に、同社は、鉄鋼製造プロセスにおける複雑な現象の解明と安定操業を目的として、転炉内での溶鋼の攪拌や連続鋳造での鋳片の水冷却等、鉄鋼製造プロセスにおける大規模な気液二相流現象の解明に特化した数値流体解析ソルバーを開発しました。」研究開発活動
  • 大林組(1802)「さらに、製造工程を工夫することで、従来の鋳造による製造方法と比較してコストや納期の大幅な削減が可能であることを確認した。」研究開発活動
  • 三菱マテリアル(5711)「・端子コネクター用銅合金および高性能無酸素銅の開発と量産化・各種シミュレーション技術の開発と応用(鋳造/加工/組織制御/燃焼)・熱マネジメント用銅材料の開発と量産化・ROX素材を活かしたプロセスと商品開発 (※ROX:SCR法により製造され…」研究開発活動
  • JX金属(5016)「(2) 情報通信材料セグメント精密な組成制御を実現する溶解鋳造技術、独自の結晶制御を可能にする圧延加工技術、並びにユーザーニーズに適合した評価技術を用いて、強度・導電性・加工性・耐久性に優れた高機能伸銅品の開発を進めています。」研究開発活動
  • 荏原製作所(6361)「…ra Manufacturing Technology Advanced Center)」において、鋳造・溶接/接合・機械加工・プレス・表面改質・3D(造形/計測)・非破壊(CT)技術を対象に、開発試作のスピードアップを推進してきました。」研究開発活動
  • NTN(6472)「ロボット周辺モジュール分野では、手首関節モジュール「i-WRIST®」を活用し、複雑形状部品の高速・高精度検査を可能としたダイカスト品向けの高速外観検査ユニットの提案を進めています。」研究開発活動
  • UBE(4208)「ダイカストマシン関連ではギガキャスト向けダイカストマシンの市場展開に向けた開発のほか、EV電装ケース向けハイサイクル鋳造技術の開発、鋳造品の良品率改善及び設備稼動率向上に寄与するICTの開発を行っています。」研究開発活動
  • 大同特殊鋼(5471)「…陥)形成に及ぼす凝固条件の影響解明冷間工具鋼は高い硬さと耐摩耗性を有する材料ですが、大型インゴットの鋳造では、凝固時のミクロ偏析による一次炭化物の粗大化やポロシティの生成が問題となります。」研究開発活動
  • ユニプレス(5949)「・部品統合一体化 ・スチール部品の更なる高強度化 ・異強度一体化部品の開発 ・軽量バッテリーケースの開発 ・アルミ部品対応力の強化 ・鋳造、鍛造部品のプレス化 ・樹脂部品の多機能化 ・スマート化の推進(スマート工場、スマート開発)」研究開発活動
  • 大紀アルミニウム工業所(5702)「主な研究開発鋳造用アルミニウム合金材料の多様化に応えるため新合金材料の開発や既存合金材料の改良、溶湯処理技術の改善・強化及び原料前処理技術の開発に取り組んでおります。」研究開発活動
  • リョービ(5851)「6【研究開発活動】 当社グループの研究開発活動は、リョービならではの独創的で高品質な製品やサービスを創造し提供するために、ダイカスト企画開発本部研究開発部及び建築用品本部技術部が中核となり、グループ内で連携をとりながら行っています。」研究開発活動
  • 日本冶金工業(5480)「また、連続鋳造法では困難だった新鋼種・合金の開発も可能となります。」研究開発活動
  • 新東工業(6339)「(2)鋳造事業 主に、当社が中心となって当事業の研究開発活動を行っております。」研究開発活動
  • リケンNPR(6209)「鋳造だけでなく加工・表面処理も一貫生産し、鉄筋用継手や各種歯車等の多様な製品開発を行っております。」研究開発活動
  • 芝浦機械(6104)「(1) 成形機成形機は、射出成形機とダイカストマシンのハイサイクル化、高精度化、成形品質の向上、知能化および省エネルギー・環境負荷低減を目的として、芝浦機械エンジニアリング(株)と連携を取りながら、電動射出成形機やダイカストマシン及びそれら…」研究開発活動
  • アーレスティ(5852)「6 【研究開発活動】当社グループの研究開発活動は、お客様に信頼され、グローバルで顧客ニーズに応える企業を目指して、主にダイカスト事業において当社技術部が推進しております。」研究開発活動
  • ノリタケ(5331)「セラミックスでは、耐熱性に優れた精密鋳造用セラミックコア「シーモナーク」を開発し商品展開中です。」研究開発活動
  • 栗本鐵工所(5602)「2 鉛フリー銅合金の開発鉛については従来、鋳造性、切削性、耐圧性や摺動性等を向上する目的で、銅合金に添加され続けてきました。」研究開発活動
  • 大豊工業(6470)「現在は電力変換部品として当社のダイカスト生産技術が活用できるパワーモジュール用の精密フィンを有するヒートシンクの開発にも着手しております。」研究開発活動
  • 不二サッシ(5940)「…AIマグネシウム合金は、研究機関各所と連携して市場への適用に向け邁進しており、マグネシウム合金専用の鋳造設備、押出設備を用いて、お客様のご要望に応じて特注の各種マグネシウム合金の製造を行っております。」研究開発活動
  • MERF(3168)「このほかの活動としては、取引先の新商品開発のための鋳造試験や成分分析などによる協力が中心であり、自社グループにおいては一部実験等を行ってはいるものの、関連情報の収集・調査が主体であるため、研究開発費は発生しておりません。」研究開発活動
  • 児玉化学工業(4222)「(2) 鋳鍛造事業当事業では、鋳造分野ではEV用電装ケースの量産化技術としてアルミの「ダイカスト成型」に新開発の「FSW(摩擦攪拌合)技術」を融合し真空鋳造等の独自技術により、冷却水路の一体化によるコンパクト化と低コスト化を確立しております…」研究開発活動
  • 鶴見製作所(6351)「(1)日本 当社グループの生産活動としては、国内グループ会社における、ステンレス及びハイクロムの鋳造工場に加えて、ねずみ鋳鉄(FC)及びダクタイル鋳鉄(FCD)の新鋳造工場も稼働しました。」研究開発活動
  • 北川鉄工所(6317)「また消失模型鋳造法における取組として、昨今ニーズの高まりがある金型レスの実現のため、社内にて発泡模型を直接削り出す製法の検証を進めております。」研究開発活動
  • 田中精密工業(7218)「当連結会計年度の成果としては、当社主力部品であるロッカーアームで培ったアルミダイカスト技術を進化させ、電動化に対応した製品ポートフォリオの拡大を推進いたしました。」研究開発活動
  • ジャノメ(6445)「電子部品を用いたマイコン制御技術によるミシン・産業用機器の応用開発、各種自動制御機構、金属素材の特殊鋳造加工技術・転写型技術など、あらゆるハイテク分野でその技術を蓄積し、次代を担う新技術・新工法の研究開発に積極的に取り組んでいます。」研究開発活動
  • ツツミ(7937)「(2) 冶金技術、鋳造技術の更なる研究開発を通し、低コストで安定した品質の製品の製造技術の確立。」研究開発活動
  • MORESCO(5018)「(1) 日本1特殊潤滑油部門機能材開発部において、ダイカスト用油剤、難燃性作動液、熱間鍛造用潤滑剤、切削油などの金属加工油、およびグリース基油やハードディスク表面潤滑油などの合成潤滑油の研究開発を行っております。」研究開発活動
  • 前澤給装工業(6485)「また、金属材料・樹脂材料に関連した、銅合金鋳造・機械加工・組立・検査・金型設計製作・樹脂成形といった製品製造技術の開発もあわせて進めております。」研究開発活動

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出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

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