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アルミニウム

アルミニウムは、なぜ「電気の缶詰」と呼ばれる?

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酸素を電気で引きはがす

アルミニウムは地面の中に多い元素だが、酸素と強く結びついた形でしか見つからない。原料のボーキサイトを薬品で溶かし、アルミと酸素がくっついた白い粉(アルミナ)を取り出す。鉄のように炭と一緒に焼いても酸素は離れないので、アルミナを約950℃の溶けた塩に溶かし、大きな電流を流して酸素を引きはがす。こうして底にたまった液体のアルミを取り出す。

この電気分解に膨大な電気を使うので、アルミは「電気の缶詰」と呼ばれる。一方、一度金属にしたアルミは、溶かして固め直すだけで何度でも使える。再生は電気分解を飛ばせるので、新しく作るよりずっと少ないエネルギーで済む。

何に使われ、どこが難しいか

重さは同じ大きさの鉄の約3分の1。表面にすぐ薄い酸化の膜ができ、それが中を守るのでさびにくい。電気と熱もよく通す。だから車や鉄道の車体、飲み物の缶、食品や薬を包む箔、電線、窓のサッシ、部品の熱を逃がす板に使われる。約660℃で溶けるので、溶かして型に流し込む鋳造(ダイカスト)にも向く。

難しいのは、純粋なアルミはやわらかいこと。銅やマグネシウム、ケイ素などを少し混ぜた合金にし、熱の加え方を変えて強さを出す。混ぜた元素は溶かし直しても抜けにくいので、再生する時は合金の種類ごとに分けて集めることが要る。また、箔をプラスチックと貼り合わせた包装は、素材を分けにくく再生しにくい。

日本の会社が担う所

UACJ、日本軽金属ホールディングス、神戸製鋼所は、アルミの板や加工品を作り、軽い合金や機能材料を開発している。古河電気工業は、車を軽くするために自動車の配線(ワイヤハーネス)にアルミ電線を使う部分を広げている。日産自動車は、型の中の圧力を吸引で調整して薄いアルミの鋳物を作る工法を実用化した。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • 日産自動車(7201)「…ow Pressure Die Cast process / 吸引低圧鋳造法)という、鋳造金型内へのアルミニウム充填時、外部からの吸引で金型内圧力を制御し、薄肉化を可能とする新しい鋳造工法を実用化し「ローグ」「キャシュカイ」に採用した。」研究開発活動
  • 小松製作所(6301)「工作機械では、EV車で採用が拡大している大型アルミダイキャスト部品の加工に特化した横形タイプの大型・高速マシニングセンターの販売を開始しました。」研究開発活動
  • 旭化成(3407)「…)や窒化ガリウム(GaN)よりも広いバンドギャップを持つウルトラワイドバンドギャップ半導体である窒化アルミニウム(AlN)基板上にコヒーレント成長させたAlN/GaN/AlN 高電子移動度トランジスタ(HEMT)を実現し、従来のGaN HE…」研究開発活動
  • 住友化学(4005)「また、世界に先駆けて量産を開始した超微粒αアルミナについて、次世代半導体用の研磨材用途としての展開に加え、CPU/GPUの安定動作を確保するうえで重要となる放熱材料や、高強度・耐薬品性・透光性が求められる半導体製造装置用部材への応用開発も進…」研究開発活動
  • ニデック(6594)「空調・家電用モータでは、省エネ・省材料とモータ性能向上のため、磁気回路・制御回路の改良や巻線材料を銅からアルミへ置き換える取り組みを行っています。」研究開発活動
  • 神戸製鋼所(5406)「[鉄鋼アルミ]特殊鋼線材、自動車用高強度鋼、ディスク用アルミ板などの戦略製品の差別化による拡販と生産性・歩留まり向上による収益改善のための技術開発に注力しています。」研究開発活動
  • ジェイテクト(6473)「製造された水素は工場に設置された水素バーナー式アルミ溶解保持炉で利用され、これらの取組みは中部圏低炭素水素認証制度に基づき認定を受けました。」研究開発活動
  • 王子ホールディングス(3861)「2025年9月には、紙コップやアルミ付き紙パックといった難処理古紙のマテリアルリサイクルなど、当社グループが推進する様々なリサイクルの取組みを象徴するブランドとして「Renewa(リニューワ)」を策定しました。」研究開発活動
  • TOPPANホールディングス(7911)「これにより、一般的なアルミ仕様パウチ(グラビア印刷、ドライラミネーション)から本パウチに切り替えることで、脱アルミ化と電子レンジ対応を実現するとともに、一般的なアルミ仕様パウチと比較してもパッケージ製造時のCO2排出量を約21%(※11)削…」研究開発活動
  • 大日本印刷(7912)「従来のPTP包装は、リサイクル工程においてプラスチックとアルミ箔の分離工程が必要でしたが、本製品ではアルミ箔をシートと同じポリプロピレン(PP)に置き換えることで、構成材料の単一素材設計を実現します。」研究開発活動
  • レゾナック・ホールディングス(4004)「シングルド記録方式では、アルミ基板を用いて当社グループの最新磁性層設計及び結晶微細化技術を導入することで、業界最高の記録容量となる1枚あたり3.1テラバイトの製品を出荷しております。」研究開発活動
  • 日本酸素ホールディングス(4091)「・また、日本軽金属株式会社、日軽エムシーアルミ株式会社と三社共同で、酸素富化燃焼技術を適用したアルミニウム二次合金用溶解プロセスにおける実証試験を実施し、CO2排出量を通常の空気燃焼と比較して最大24.1%削減することを達成いたしました。」研究開発活動
  • 古河電気工業(5801)「…とともに、自動車用ワイヤハーネスについては車両軽量化へのニーズに応えるため、当社独自のα端子を活用しアルミ電線の更なる適用部位拡大を進めております。」研究開発活動
  • 日本製紙(3863)「また、2014年に国内で初めてアルミ箔を使用せず、常温で、飲料の長期保存を可能にする無菌充填包装システム「ノンアルミフジパック」を導入し、2025年度の売上高を大きく伸ばしました(前年比約150%)。」研究開発活動
  • UACJ(5741)「その代表例として、東京大学における「先制的LCA社会連携研究部門」への参画や、「次世代軽量アルミ合金の創製とプロフェッショナル人材育成を目指す」講座の開設を行っております。」研究開発活動
  • DIC(4631)「…では、優れた隠蔽力、輝度、明度を兼ね備え、溶剤系及び水性系システムの双方に対応可能な鮮やかな青み赤のアルミ系エフェクト顔料、高彩度と繊細なきらめきを実現した、理想的なマゼンタ色の小粒径合成マイカをベースとした半透明エフェクト顔料及び純白で清…」研究開発活動
  • レンゴー(3941)「(4) 海外関連事業江蘇中金瑪泰医薬包装有限公司において、偽造防止アルミ箔製品(3Dフォトクロミックアルミ箔)を開発しました。」研究開発活動
  • 東洋製罐グループホールディングス(5901)「…缶(DI缶)の環境に配慮した成形加工システムの実用化・環境負荷低減を目的とした、水平リサイクル可能なアルミニウムを素材とする環境配慮型容器の開発・実用化・内容物の保存性をより高めつつ環境に配慮した缶用水性塗料の実用化意匠・性能向上・飲料缶(…」研究開発活動
  • 日揮ホールディングス(1963)「当社グループの触媒調製技術を活用して開発されたゼオライトや非晶質シリカアルミナなどの触媒素材は、主に水素化分解触媒用材として触媒メーカーに採用されております。」研究開発活動
  • ニプロ(8086)「一方、医療現場での利便性を向上させるため、錠剤に成分名を印刷するなど、個包装やアルミピロー包装といった包装仕様にも工夫を凝らした製品も提供しております。」研究開発活動
  • 東海理化電機製作所(6995)「ホイールフルオーナメント(WFO)では、樹脂材への金属調塗装技術を活用することで、アルミホイールと遜色ない質感を維持しつつ、車両の軽量化及び燃費向上に寄与する製品を開発しました。」研究開発活動
  • TOYO TIRE(5105)「特に、先行技術開発においては、軽量化を重要テーマと位置付けて、既存の鉄やアルミの金具製品の最適化とともに、金属の代替として樹脂の適用技術も含めた更なる技術向上の取り組みも進めています。」研究開発活動
  • 日本軽金属ホールディングス(5703)「6【研究開発活動】 当社グループは、アルミニウムに関する経営資源をベースに、付加価値の高い機能材料と加工品を事業展開し、収益基盤を拡大することを事業戦略の力点に置いております。」研究開発活動
  • カヤバ(7242)「高張力鋼板の使用による薄肉化とアルミ材の採用により現行比140kgの軽量化を実現し、輸送効率の向上に貢献しています。」研究開発活動
  • デンカ(4061)「先端機能材料分野では、半導体封止材向け球状シリカ、放熱材料向け球状アルミナ等、フィラーの高性能化を進めるとともに、5G、次世代高速通信に対応する低誘電有機絶縁材料(商品名スネクトン)を中心とした、先進的な各種機能材料の開発を積極的に推進して…」研究開発活動
  • 三協立山(5932)「ビル分野、住宅分野ではアルミ樹脂複合サッシ「STINA(エスティナ)」シリーズを開発いたしました。」研究開発活動
  • 東京製鐵(5423)「…、鋼材中に窒素が混入しやすく、時間の経過とともに鋼板が硬くなり加工性が低下するという課題があったが、アルミニウムの添加量を最適化することで窒素を安定的に固定する技術を独自に開発し、2025年10月に特許(特許第7766845号)を取得した。」研究開発活動
  • 太陽誘電(6976)「その他、注力市場向けの導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサの商品開発や、社会課題解決に貢献するソリューションの創出にも注力しています。」研究開発活動
  • トクヤマ(4043)「放熱アプリケーショングループは、AI半導体やパワー半導体など先進パッケージ用放熱樹脂部材に用いられる窒化アルミニウムフィラーや窒化ホウ素フィラーの新規グレード開発・特性改良と顧客評価に取り組んでいます。」研究開発活動
  • ジーテクト(5970)「…合技術・接着接合・テーラードプロパティ・重量増となるEVに対応する高強度軽量素材の成形技術開発(鉄/アルミ/複合材)・アルミ押出材採用部品に変わる軽量廉価な構造部材開発・EV化対応に必要となる工法の選定と実証ライン構築等・LCA観点による将…」研究開発活動

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出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

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