技術図鑑
RAG(調べてから答えるAI)
RAGは、ふつうの生成AIと何が違う?
1枚カード(画像)を開く →調べてから答えるしくみ
言葉のAI(大規模言語モデル)は、学習した大量の文章から知識を得ている。だから学習に入っていない社内の文書や、学習の後に書かれたことは知らない。知らないことを聞かれても、それらしい文章を作ってしまうことがある。
RAG(検索拡張生成)は、答える前に調べさせる仕組みだ。まず社内の文書を段落ほどの断片に分け、それぞれの意味を数の並び(ベクトル)に変えて保管しておく。質問が来たら、質問も同じように数の並びにし、意味の近い断片を探す。これをベクトル検索という。見つけた断片を質問と一緒にAIへ渡し、「この資料をもとに答えて」と頼む。
AIそのものを学習し直さなくても、文書を入れ替えるだけで答えの元になる知識を更新できる。どの資料をもとに答えたかを示せるので、人が確かめやすい。
どこが難しいか
答えの良し悪しは、検索で正しい断片を拾えるかで大きく決まる。文書の分け方が細かすぎると前後の文脈が切れ、粗すぎると関係のない話が混ざる。表や図、古い版と新しい版が混ざった文書も、そのままでは拾いにくい。
探す量が増えると、速さと正しさの釣り合いも問題になる。たくさんの候補を丁寧に比べれば正しくなるが遅くなり、手早く絞ると取りこぼしが増える。また、社員ごとに見てよい文書が違う会社では、見る権限のない資料を答えに使わせない仕組みが欠かせない。
日本の会社が担う所
三菱電機は、RAGを基盤とした検索の仕組みを設計・製造・保守の業務に広げ、社内に分散する技術文書や開発のノウハウを横断して使えるようにした。TOPPANホールディングスは、言葉のAIとRAGなどを使って資料を検索する機能を作った。
キオクシアホールディングスは、生成AI向けのベクトル検索ソフトウェアに、RAGの応答の速さと回答の正確さの釣り合いを調整できる機能を加えた。
有報に書いている会社
有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。
- 三菱電機(6503)「RAG*17を基盤とした検索プラットフォームを、設計・製造・保守などものづくり領域の業務に展開することによって、社内に分散する技術文書や開発ノウハウを横断的に活用可能としました。」研究開発活動
- 九州電力(9508)「…する研究 など(4) 「企業変革をリードするDX推進」に資する研究開発・最新のデジタル技術(LLM、RAG、AI TRiSM等)に関する調査・研究・開発・高度なセンサ技術やAI技術などを活用した電力設備の保全・工事業務の高度化・効率化に関す…」研究開発活動
- キオクシアホールディングス(285A)「…を活用した生成AI用ベクトル探索ソフトウェアKIOXIA AiSAQTM(キオクシア アイザック)にRAG(Retrieval Augmented Generation)システムの応答性能と回答精度のバランスを調整できる機能を追加。」研究開発活動
- TOPPANホールディングス(7911)「…子化データに自動でキャプションを作成し分類する「Con:tegration® EDIT」と、LLMとRAGなどを活用し自律的かつ効率的に資料の検索ができる「Con:tegration® SEARCH」の2つの機能を新たに開発し実装いたしまし…」研究開発活動
- 日清紡ホールディングス(3105)「その実現を支えるため、RAGの構築、生成AIの活用、データプラットフォームを始めとした開発環境の整備に加え、デジタル人財育成を目指し教育プログラムを実行しています。」研究開発活動
- SRAホールディングス(3817)「…力手法の開発検証、FIDO2認証とWAFを連携した認証基盤プロダクトの市場展開及び自社製品への適用、RAG(検索拡張生成)を活用したAIアバターの開発検証、次期文教システム(UniVision)開発に向けたローコード開発ツールの機能拡張、災…」研究開発活動
- アイネス(9742)「…実用化に向けた研究・既存プログラム資産を活用した設計情報の再構築を目的として、リバース生成を実現するRAG(Retrieval-Augmented Generation)環境および解析ツールを開発し、現場展開を実施・AIによる実行タスク生成…」研究開発活動
- PCIホールディングス(3918)「本研究開発では、企業の固有情報をAIに正確に参照させる「検索拡張生成(RAG(注5))技術」の高度化と独立した複数のAI(自律型エージェント(注6))を安全かつシームレスに連携させる「エージェント間連携技術」の確立に注力しております。」研究開発活動
- セグエグループ(3968)「2 AI技術の活用による業務高度化及びサービス創出当社グループでは、生成AI及びRAG(Retrieval‐Augmented Generation)技術を活用した研究開発を推進しております。」研究開発活動
- トリプルアイズ(5026)「他にも、生成AIの活用を進めており、RAG(Retrieval-Augmented Generation)を用いた製造業向けのナレッジデータベース構築や他にもStableDiffusionを活用して画像修正補正の自動化や新築物件の部屋レイア…」研究開発活動
- 三井海洋開発(6269)「…ge Language Model, Vision Language Model, Agentic RAGといった最新のAI/アプローチを組み合わせたAIチャットボットの開発・導入による過去の技術資産を活用した設計上の意思決定の迅速化・高度…」研究開発活動
- ヘッドウォータース(4011)「LLM(大規模言語モデル ※1)やRAG(Retrieval-Augmented Generation ※2)をはじめ、様々なサービス・機能が日進月歩で更新されていくため、技術に対するアンテナと顧客ニーズの双方にアンテナを張って対応しており…」研究開発活動
- インフォネット(4444)「4 Cogmo Enterprise 生成AICogmo Searchに生成AIを連携させたRAG型の生成AIシステム。」研究開発活動
- GMOプライム・ストラテジー(5250)「また、当連結会計年度からセキュアで高性能な汎用RAG製品「MAGATAMA Stack」の開発を開始しております。」研究開発活動
- サイオス(3744)「(*6) Elastic N.V.関連商品 オープンソース型の高速検索・分析エンジン「Elasticsearch(エラスティックサーチ)」を活用して、生成AIの精度を向上させる「RAG構築支援コンサルティングサービス」。」事業の内容
- HEROZ(4382)「LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)の性能向上に加え、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術やマルチモーダルAIの実用化、プライベートLLMの需要拡大等、AI技術は次のステ…」事業の内容
- ABEJA(5574)「RAG(Retrieval Augmented Generation)LLMにプロンプトを入力すると、そのプロンプトをもとに外部データから関連する部分を取り出し、それを元に回答を生成する方法のこと。」事業の内容
- TDSE(7046)「従来型の機械学習・統計解析モデルに加え、生成AIを活用したRAG(Retrieval-Augmented Generation)構築やファインチューニングなど高度なAI実装を提供します。」事業の内容
- モビルス(4370)「またRAG(Retrieval-Augmented Generation、検索拡張生成)を活用したチャットボット・ボイスボットシステムの提供を通じてより高度な自己解決を支援しています。」事業の内容
- フツパー(478A)「…行うことで、最適な出力を実装する必要がありますが、当社ではLLMに対して外部情報の検索を組み合わせるRAG(注3)技術によって、より専門性が高く正確性の高いAIとのやり取りを実現可能にし、高度な機能を持つ生成AIアプリケーション構築を可能と…」事業の内容
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
出典と生成
出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)
この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-24。編集方針
