技術図鑑
生成AI
生成AIは、どうやって文章を作る?
1枚カード(画像)を開く →次の言葉を当てる
文章を作る生成AIの中心は、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれる計算の仕組みだ。膨大な量の文章を読ませ、文の途中までを見せて次に来る言葉を当てさせ、外れたら中の数値を少しずつ直す。これを何度も繰り返すと、中の大量の数値に、言葉のつながり方や知識が写し込まれる。
質問に答える時は、質問の文を見て次の言葉の候補ごとの確率を出し、1つ選んでつなげ、また次を当てる。文章全体を一度に考えているのではなく、1語ずつ伸ばしている。画像を作る型(拡散モデル)では、雑音だけの画像から少しずつ雑音を取り除き、指示に合う絵に近づけていく。
何に使われ、どこが難しいか
文章の下書き、要約、翻訳、プログラムを書く、社内の書類を探して答える、といった仕事に使われる。難しいのは、もっともらしい続きを作る仕組みなので、事実と違う内容を自信ありげに出すことがある点だ。これを抑えるため、先に社内の文書を検索し、見つかった文を添えて答えさせる方法(RAG)が使われる。
もう一つは計算の量だ。学習にも回答にも大量の計算が要り、GPUという計算チップを何千、何万と並べたデータセンターで動かす。チップどうしをつなぐ光の部品、データを速く出し入れする記憶装置、電気と冷却までが一緒に要る。
日本の会社が担う所
富士通は自社の大規模言語モデル「Takane」を使い、ソフトウェアの設計からテストまでをAIエージェントが分担して進める開発基盤を作った。日本電気は自社の生成AI「cotomi」を使い、システムのセキュリティの危険を診断するAIエージェントを作っている。ソフトバンクは通信業界向けの基盤モデルを開発している。
計算を支える側では、キオクシアがGPUの稼働率を高めるデータセンター向けのSSDを、住友電気工業がデータセンター向けの光コネクタを開発している。
有報に書いている会社
有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。
- 出光興産(5019)「また、ポリフェニレンサルファイド系の樹脂コンパウンドにおいては、生成AI普及拡大に伴う情報通信分野での需要増への対応、機械・自動車用途向けに開発した水中・油中において良摺動性を示すグレードや電装部品向けに開発した絶縁熱伝導グレードの顧客採用…」研究開発活動
- パナソニックホールディングス(6752)「・AIとモノづくりの融合による製造革新と製品価値の創出 当社グループは、製造現場におけるスタッフ配置を生成AIで効率的に最適化する技術「離散状態空間拡散モデルによる製造現場の設備割当最適化」を開発しました。」研究開発活動
- ソフトバンク(9434)「通信業界向け生成AI基盤モデル(LTM)の開発および高度化当社は、通信業界向け生成AI基盤モデル「Large Telecom Model」(LTM)の開発および高度化に取り組んでいます。」研究開発活動
- KDDI(9433)「同戦略は、5G通信をベースとし、データドリブンの実践と生成AIの社会実装を進めるコア事業を中心に、これと連携してKDDIの成長を牽引する事業領域「Orbit1(DXなど)」、および将来の成長分野である「Orbit2(モビリティ、宇宙など)」…」研究開発活動
- 三菱電機(6503)「4 生成AIを活用した社内技術文書検索システム生成AIを活用した社内技術文書検索システムを開発しました。」研究開発活動
- アイシン(7259)「さらに、生成AIを活用して“体感できる快適性”を実現し、人に寄り添ったソリューションの提供にも取り組んでいます。」研究開発活動
- 住友電気工業(5802)「なお、生成AIの拡大に伴い、今後も需要増が見込まれるデータセンター関連製品の研究開発を強化するため、横浜製作所内に新たな研究開発棟が完成、稼働予定であり、データセンター向けの光コネクタや光接続部品の技術開発を加速します。」研究開発活動
- 富士通(6702)「…、実装、結合テストにわたる全工程をAIエージェントが協調し実行するAIドリブン開発基盤として、当社の大規模言語モデル「Takane」を活用したAI-Driven Software Development Platformを開発しました。」研究開発活動
- 日本電気(6701)「…セキュリティ対策に迫られるお客様のセキュリティ業務の高度化・効率化を支援するため、当社は、当社開発の生成AI「cotomi」を活用して、システムのセキュリティリスクを診断するAIエージェントおよび情報セキュリティに関する内部監査を支援するA…」研究開発活動
- 富士フイルムホールディングス(4901)「…3061/2561/2061」を発売し、2026年度内には全国セブン‐イレブンのマルチコピー機向けに生成AI「Microsoft Copilot」を活用したプリント支援機能を提供予定です。」研究開発活動
- 旭化成(3407)「2021年にはIoTを活用した宅配物の受け取りやセキュリティレベルを選択可能にした収納空間「スマートクローク・ゲートウェイ」の運用を開始しており、今後もさらに生成AIの開発を進め、住宅全体への展開を目指していきます。」研究開発活動
- クボタ(6326)「1 営農支援システム「KSAS」 新機能の開発生成AIを活用した「KSAS AIチャット機能」及び、「衛星リモートセンシング機能」を開発し、追加しました。」研究開発活動
- 住友化学(4005)「当連結会計年度において、半導体分野においては、生成AIの普及と進化に伴う技術革新や投資拡大によって生じる新たな市場に対応すべく、研究開発リソースを重点的に投入しております。」研究開発活動
- リコー(7752)「AI技術においては、経済産業省主導の国内生成AI開発力強化プロジェクト「GENIAC」へ2期連続で採択され、第3期において高度な論理的推論性能(リーズニング性能)を備えたマルチモーダルLLM(大規模言語モデル)の開発を完了しました。」研究開発活動
- シャープ(6753)「…業と新産業の新たな成長モデルの確立」に向けて、エッジとクラウドAIを組み合わせた独自AI技術「CE-LLM※1」によるAI応用や、次世代通信技術、Green Energy、EV等の成長分野における新たな事業創出を加速させ、社会に変革をもたら…」研究開発活動
- TDK(6762)「生成AIの性能向上を実現させるために不可欠となるAIデータセンター向け光電融合デバイスやスマートグラスへの応用が期待されています。」研究開発活動
- 九州電力(9508)「…強化に関する研究 など(4) 「企業変革をリードするDX推進」に資する研究開発・最新のデジタル技術(LLM、RAG、AI TRiSM等)に関する調査・研究・開発・高度なセンサ技術やAI技術などを活用した電力設備の保全・工事業務の高度化・効率…」研究開発活動
- キオクシアホールディングス(285A)「生成AIや高性能計算用途向けのデータセンターSSD2025年6月生成AIや高性能計算用途においてGPU稼働率を高めてシステムの改善に貢献する、PCIe® 5.0対応NVMeTM SSD「KIOXIA CD9Pシリーズ」の試作品を開発。」研究開発活動
- 大成建設(1801)「・生成AIである視覚言語モデル(VLM)を基盤としたマルチモーダル生成AIを活用し、土木工事における全体施工計画書の作成を支援するシステムを開発しました。」研究開発活動
- 三井化学(4183)「半導体関連分野では、生成AIの普及やデジタル化の進展に伴うデバイスの高性能化・高集積化を背景に、先端半導体製造プロセス向けのEUV露光関連材料や、ICT分野向けフィルム・シート材料の開発を進めております。」研究開発活動
- TOPPANホールディングス(7911)「…訳化を行い、投影用自動同時通訳システム「LiveTra®」(※1)の基盤となる自動同時通訳エンジンを大規模言語モデル(LLM)に進化させた次世代自動同時通訳システムの開発に着手し、実用化に向けて検証を行いました。」研究開発活動
- JX金属(5016)「特に、生成AI用などに使用される先端半導体製造プロセスにて用いられるスパッタリングターゲットにおいては、更なる品質改善に向けた取り組みとともに、昨今注目を集める先端パッケージ分野等における新規ニーズに対応するスパッタリングターゲットの開発を…」研究開発活動
- 味の素(2802)「近年、データトラフィックの急増や生成AIの普及を背景に、半導体パッケージには、さらなる高速・大容量通信と低消費電力化が求められています。」研究開発活動
- 大日本印刷(7912)「そこで、生成AIと国内統計データを活用し、仮想の生活者に対してリサーチが可能なサービスを開発しました。」研究開発活動
- 大塚商会(4768)「…利用・活用に向けた調査研究・AIエージェント技術を応用した自立性を持つシステムの研究及び開発・複数のLLMが協働し高度な自己説明を行うAIシステムの研究及び開発・AI用学習データを支えるデータマネジメントシステムの研究及び開発」研究開発活動
- フジクラ(5803)「[新事業創生・研究開発部門] 情報通信の分野では、生成AIをはじめとする技術革新により、通信データ量は指数関数的に増加しています。」研究開発活動
- テルモ(4543)「並行して、デジタル人財の統合や生成AI・クラウド・セキュリティ等の専門能力強化を継続し、全社的なケイパビリティの向上を牽引しています。」研究開発活動
- コニカミノルタ(4902)「全社横断での伴走支援や生成AI活用推進等により、全社の各事業でビジネスや業務プロセスにおけるDXが進み成果が出ております。」研究開発活動
- アドバンテスト(6857)「…ションをシームレスに連携させるシリコン検証自動化ソリューション「SiConicTM」の開発· AI、LLM及びエージェントを活用したテストプログラムの生成及びデバッグ機能の開発· 様々なテスト・インサーションに適用されるサーマル・ソリューシ…」研究開発活動
- 兼松(8020)「…ICTソリューションセグメントにおけるセキュリティソリューションやマネージドサービス、DX関連として生成AIやデータ利活用のサービス開発など、様々な研究開発活動を行っております。」研究開発活動
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
出典と生成
出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)
この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-23。編集方針
