技術図鑑
細胞治療
細胞治療は、どうやって病気と戦う?
1枚カード(画像)を開く →細胞に働いてもらう
ふつうの薬は、決まった形の分子が体の中の特定の相手にくっついて効く。細胞治療は、分子ではなく生きた細胞を体に入れる。入った細胞が、自分で相手を見つけて攻撃したり、周りの組織を治す物質を出したりする。
代表がCAR-Tだ。免疫の中で敵を倒す役のT細胞を患者の血液から取り出し、がん細胞の表面にある目印をつかむ受容体(CAR)の遺伝子を入れる。増やしてから体に戻すと、T細胞はその目印を持つがん細胞を見つけて攻撃する。ほかに、さい帯や骨髄などから採る間葉系細胞を使い、傷んだ組織の回復を助ける治療もある。
どこが難しいか
患者本人の細胞を使う場合は、一人分ずつ作る。取り出す・遺伝子を入れる・増やす・凍らせる・運ぶのすべてを、雑菌を入れずに行い、狙った細胞ができたかを検査しなければならない。細胞の状態は人によって違うので、同じ手順でも出来がばらつく。
効き目が強いぶん、体の免疫が一度に強く動きすぎる副作用も起きる。血液のがんでは効果が確かめられている一方、かたまりを作るがん(固形がん)では、がんの周りの環境がT細胞の働きを弱めるため、効かせるのが難しい。他の人の細胞から前もって作り置きする方法も研究されている。
日本の会社が担う所
ジャパン・ティッシュエンジニアリングは自家CAR-T細胞製剤を製造し、急性リンパ性白血病での医師主導治験に使われている。ノイルイミューン・バイオテックは固形がんに対するCAR-T細胞療法を、サンバイオは失われた機能の再生を促す細胞医薬品を開発する。
作るための道具と工程でも分業がある。宝ホールディングスはCAR-T細胞の製造効率を上げる製造法を、ニプロは細胞培養の基盤技術を研究する。ジェイ・エム・エスは血液を扱う技術で培った分離・保存・無菌的な取り扱いの知見を、細胞治療を支える製品に生かしている。
有報に書いている会社
有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。
- エア・ウォーター(4088)「・歯髄再生治療の症例数の拡大に伴い、エア・ウォーター・アエラスバイオ株式会社が細胞治療用に提供する歯髄幹細胞の有用性が認知され、医療機関および研究機関からの歯髄幹細胞の活用ニーズも増加しております。」研究開発活動
- ニプロ(8086)「8 細胞治療商品細胞治療の分野においては、再生医療の安全性向上と標準化を目指し、次世代の細胞培養基盤技術の研究開発を推進しております。」研究開発活動
- 宝ホールディングス(2531)「当連結会計年度においては、「RetroNectinRとG-RexRバイオリアクターを用いたCAR-T細胞の製造法」等の製造効率向上に関する研究開発、「空間マルチオーム解析サービス」や「空間トランスクリプトーム解析サービス」等の遺伝子解析・検…」研究開発活動
- ジェイ・エム・エス(称号 JMS)(7702)「また、細胞領域においては、血液関連技術で培った分離・保存・無菌的な取り扱いに関する知見を活かし、再生医療や細胞治療を支える製品・技術の開発に積極的に取り組んでおります。」研究開発活動
- 日本トリム(6788)「2 再生医療分野再生医療分野では、ステムセル研究所において、「さい帯血」や「さい帯」等の周産期組織由来の細胞を利用した再生医療、細胞治療の新たな治療法や製品、サービスの開発を目的とした研究開発に取り組んでおります。」研究開発活動
- キッズウェル・バイオ(4584)「6【研究開発活動】 当社グループは、バイオシミラー事業および細胞治療事業(再生医療)において、それぞれ異なるリスク・リターン特性を持つ研究開発活動を展開しています。」研究開発活動
- コージンバイオ(177A)「(3) 細胞加工事業当セグメント分野では、再生医療の普及に向け、新しい細胞種の培養プロセスを構築し、それを基に新たな細胞治療の導入を目指しております。」研究開発活動
- ステムセル研究所(7096)「主な内訳は、大阪公立大学医学部附属病院とのさい帯血及びさい帯由来間葉系細胞治療に関する研究等17,817千円、大阪大学との運動器スポーツバイオメカニクス学共同研究5,454千円、東京大学医科学研究所とのさい帯間葉系細胞に関する共同研究、東京…」研究開発活動
- Waqoo(4937)「また、上記に加え、細胞の培養に用いる培地の研究開発や、細胞治療により一定の有効性が報告されている糖尿病に対する根本的治療法の研究開発にも取り組んでおります。」研究開発活動
- ジャパン・ティッシュエンジニアリング(7774)「3自家CAR-T細胞製剤(JPCAR-019)当社製造による自家CAR-T細胞製剤*は、名古屋大学で急性リンパ性白血病(ALL)に対する医師主導治験が開始され、第I/II相医師主導治験実施中です(2027年3月期で完了の見通し)。」研究開発活動
- メディネット(2370)「…様々な背景因子等による予測・診断を踏まえ、症状や障害が起こる以前の段階から実施する医療)としての免疫細胞治療の有用性を評価するために、免疫細胞投与前後で種々の免疫パラメーターがどのように変化するかを検討する臨床研究を実施しておりました。」研究開発活動
- ヘリオス(4593)「細胞治療への応用としては、国立研究開発法人国立国際医療研究センターと、血糖値に応じてインスリンを生産・分泌し血液中の糖の調整を担う膵臓β細胞に関し、UDCからの作製に成功しています。」研究開発活動
- ジェイホールディングス(2721)「当社は、分子細胞治療学の分野で「細胞外小胞」(以下、「エクソソーム」といいます。」研究開発活動
- レナサイエンス(4889)「…法、運動療法、睡眠療法、サプリメントなど)とは異なる新たな老化に対する治療アプローチやモダリティ(幹細胞治療、エクソソーム治療、エピジェネティック・リプログラミング(老化細胞若返り)、セノリティクス(老化細胞除去))が提案されており、臨床試…」研究開発活動
- サンバイオ(4592)「6【研究開発活動】当社グループでは、設立以来、病気・事故等で失われた機能の「再生」を促す効能を持った「細胞」医薬品、すなわち細胞治療薬の研究開発を行っています。」研究開発活動
- ブライトパス・バイオ(4594)「…発元の国立研究開発法人理化学研究所(以下「理研」)からのiPS細胞由来NKT細胞(iPS-NKT)のCAR-T(キメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞療法)をはじめとする他家細胞療法使用を広範かつ排他的に保護する特許(日米欧で登録済み)の独占使用…」研究開発活動
- イノバセル(504A)「当社グループの研究開発部門は、細胞治療製品及びバイオ医薬品を含む医薬品の開発経験が豊富な専門家を中心とした人材で構成されております。」研究開発活動
- リプロセル(4978)「一方、メディカル事業では、ステムカイマル、iPS神経グリア細胞製品、TIL療法、GPC-1 CAR-T療法の4品目を中心とする再生医療等製品の研究開発、再生医療等製品の受託製造、臨床検査サービスを手掛けており、中長期的な成長の柱と位置付けて…」事業の内容
- ステムリム(4599)「再生誘導医薬®は、従来型の再生医療(※1)/細胞治療とは異なり、生きた細胞の投与を必要とせず、物質=医薬品の投与によって、患者自身の体内に存在する幹細胞(※2)を活性化する方法で、より簡便かつ安全に、治療効果の高い再生医療を実現します。」事業の内容
- ADRバイオメディカルホールディングス(3750)「…自然に存在するすべての幹細胞を含む再生細胞を人工的な操作を加えずに新鮮な状態で分離し、その日のうちに細胞治療を行うことができます。」事業の内容
- Heartseed(219A)「…であれば、化学療法が開発された後、分子標的薬が生まれ、現在では血液がん向けに患者自身の免疫を活用した細胞治療薬(CAR-T)が実現されています。」事業の内容
- ノイルイミューン・バイオテック(4893)「…」「がんを克服できる社会の創生に貢献する」という理念の下、独自技術を活用した固形がん(※1)に対するCAR-T細胞療法(※2)の開発を主たる事業領域として事業を展開しております。」事業の内容
- Veritas In Silico(130A)「同様に、当社パイプラインの開発段階での課題を解決するために作り出した Perfusio については、その応用範囲は核酸医薬品や当社内にとどまることなく、一般的に製薬会社が開発を目指す細胞治療等の高価な治療にも及ぶと考えられます。」事業の内容
- クオリプス(4894)「b.当社技術の課題と対応リハートによる再生医療・細胞治療の研究開発過程で、再生医療等製品特有の対処すべき課題がありました。」事業の内容
- ジェイファーマ(520A)「…品、mRNAやsiRNAなどによる核酸医薬、タンパク質と低分子の中間的特徴を持つペプチド医薬、さらにCAR-T細胞や遺伝子編集を活用した細胞・遺伝子治療などが挙げられます。」事業の内容
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
出典と生成
出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)
この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-23。編集方針
