技術図鑑
プレス加工・金型
プレス加工は、どうやって板を形にする?
1枚カード(画像)を開く →型で押して形を写す
プレス加工では、欲しい形を彫り込んだ上下一組の金型を作り、その間に金属の板をはさんでプレス機で押す。金属は大きな力を受けると、割れずに形を変えたまま戻らない性質(塑性)があり、これを使って板を型の形に写し取る。
型には役目の違う種類がある。はさみのように板を切って外形や穴をあける打ち抜き、折り曲げる曲げ、平らな板を型に引き込んでカップや車のドアのような立体にする絞りだ。押す力は、機械式のはずみ車や油圧、細かく動きを操れるサーボモーターで生み出す。
何に使い、どこが難しいか
自動車の車体、家電の外板、飲料缶、モーターの鉄心、電子部品の端子など、同じ形の金属部品を大量に作るのに使われる。型さえできれば、1回押すごとに部品ができるので速い。
難しいのは、押した後に板が少し戻る跳ね返り(スプリングバック)だ。車を軽くするために使う強い鋼板(ハイテン)ほど跳ね返りが大きく、型も傷みやすい。そこで板を900度前後に熱して柔らかくしてから押し、型の中で急に冷やして焼きを入れるホットスタンプという方法がある。型は精度と形がすべてを決めるので、設計・加工・試し打ちでの調整に手間がかかる。
日本の会社が担う所
東プレは冷間で押す1470MPa級の鋼板と、ホットスタンプの2GPa級の鋼板を使う車体部品の量産を広げている。日本製鉄はマツダと共同で2.0GPa級のホットスタンプ用鋼板を使う車体部品と量産技術を開発した。
機械では、小松製作所がサーボプレスを、アマダが板金の機械や金型を開発する。三井ハイテックは、モーターの鉄心を作るための、薄い材料や硬い材料に対応した金型を開発している。
有報に書いている会社
有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。
- 日産自動車(7201)「…uum Low Pressure Die Cast process / 吸引低圧鋳造法)という、鋳造金型内へのアルミニウム充填時、外部からの吸引で金型内圧力を制御し、薄肉化を可能とする新しい鋳造工法を実用化し「ローグ」「キャシュカイ」に採用…」研究開発活動
- 日本製鉄(5401)「…ツダ(株)と共同で、自動車の車体軽量化及び衝突安全性能向上の両立を目的として、高曲げ型2.0GPa級ホットスタンプ用鋼板を用いた車体部品と量産技術を開発し、本技術が新型CX-5のフロントバンパーレインフォースに採用されました。」研究開発活動
- スズキ(7269)「…CO2排出が少ない「冷間での超々ハイテン成形技術」の開発と実用化、複雑形状成形を短工程で実現する「新金型構造工法」の開発、高強度材接合品質を監視する「溶接電流値コントロール技術」の実用化等の活動を進めています。」研究開発活動
- 小松製作所(6301)「鍛圧機械では、サーボプレス「H1F200-2」をアップグレードし、2026年3月に発売を開始しました。」研究開発活動
- ニデック(6594)「…の開発を日本、中国及びドイツで行っており、プレス機関連製品については、小型高速精密プレス機から超大型サーボプレス機、更には周辺機器である高速送り装置まで幅広い製品ラインナップの開発を日本、米国、スペイン及びドイツにて行っています。」研究開発活動
- ミネベアミツミ(6479)「強みである超精密加工金型技術、及び導光板への微細パターン転写を担う射出成形技術を車載向けに、これら独自技術を深化させ、高効率・高輝度・高視認性をより強化した次世代製品の開発に成功いたしました。」研究開発活動
- UACJ(5741)「・学会活動への貢献:軽金属学会功労賞、日本塑性加工学会功労賞、日本金属学会奨励賞の受賞・環境対応型飲料缶用蓋「EcoEndTM」:第33回地球環境大賞(経済産業大臣賞)、日本アルミニウム協会賞開発賞の受賞(東洋製罐(株)との共同開発)・ろう…」研究開発活動
- 豊田合成(7282)「…のプラスチック部品の塗装面に凹凸を加えた「メテオコート」、大型自動車用プラスチック部品の成型と塗装を金型内で行う「インモールドコート技術」を開発し、難易度の高い大型外装部品の量産へ適用しました。」研究開発活動
- 住友重機械工業(6302)「型内塗装システムは、従来の塗装・乾燥工程を金型内で完結させることで、CO2排出量や揮発性有機化合物VOCの削減に寄与し、環境負荷低減に貢献するとともに、高意匠性を兼ね備えた技術です。」研究開発活動
- 日本発條(5991)「モータ関連では、小型・高効率化のニーズに対応するため、高精度プレス加工技術を基盤としたモーターコアの独自工法開発を進めており、適用拡大に向けた検討を行っております。」研究開発活動
- ニコン(7731)「…rmeister SB100」は、主にエネルギー分野、航空分野において、タービン部品の補修や摩耗した金型の補修用途での運用が開始されつつあり、補修部品が廃棄されずに再利用可能になることでCO2削減に貢献していきます。」研究開発活動
- 大同特殊鋼(5471)「・三層-三日月磁石モータの高トルク密度化に関する研究当社では、熱間加工磁石の塑性加工技術を活用し、磁石形状の自由度を生かした高性能モータ設計技術の研究開発を進めております。」研究開発活動
- ミスミグループ本社(9962)「セグメント別では、FA事業で1,438百万円、金型部品事業で66百万円となりました。」研究開発活動
- アマダ(6113)「また、これら独自の技術とブランドを担保するための積極的な知的財産投資も並行して実施しており、マシン、自動化装置、制御機器、ソフトウエア、金型、鋸刃、加工技術など多岐にわたる研究開発活動を行っております。」研究開発活動
- 東プレ(5975)「軽量化およびコスト適正化を目的とした「鉄の使い切り」アイテムとして、冷間1470MPa材およびホットスタンプ2GPa材の量産適用拡大に取り組むとともに、さらなる高強度材を用いた部品開発も進めております。」研究開発活動
- ミツバ(7280)「一方、生産技術分野においては、自社で設備、金型を開発している強みを活かしつつ、外部の技術やアイデアも積極的に活用し、設備・治具・金型の開発を進め、自社開発とオープンイノベーションで製品競争力を最大限に高めています。」研究開発活動
- ジーテクト(5970)「(1)冷間ウルトラハイテンの加工技術開発 車体軽量化に伴う高強度部材の適用拡大が進む中、金型構造・型材・表面処理進化による耐荷重・耐摩耗性の向上、成型ひずみ予測技術進化による精度熟成工数の削減、新工法による成型課題の克服に取り組んでおりま…」研究開発活動
- ユニプレス(5949)「6 【研究開発活動】当社グループは、金型・治工具等の基盤技術に、車体プレス・精密プレス・樹脂プレスのコア技術を組み合わせ、「安全」と「環境」を重視した製品の開発と生産を推進しております。」研究開発活動
- リョービ(5851)「[ダイカスト事業] 当事業では、アルミ合金等の材料、金型設計、鋳造・加工技術、工法などの開発を通じて、ダイカスト製品の軽量化、高品質化、用途拡大等に関する研究開発を行っています。」研究開発活動
- SWCC(5805)「基盤技術・研究開発では、国立大学法人東北大学、島根大学など銅銀合金の高硬度化のメカニズムの解明や銅の塑性加工のシミュレーション技術の研究開発を進めております。」研究開発活動
- 牧野フライス製作所(6135)「中・大物金型加工からミクロンレベルの精度と優れた表面仕上げが求められる精密部品加工まで対応し、従来機からY軸ストロークを大幅に拡大することで近年大型化が進む自動車部品向け金型を高能率に加工する立形マシニングセンタV800。」研究開発活動
- エフピコ(7947)「…料を有効活用した素材の研究、透明性・耐熱・耐寒などの機能性容器の研究、生産性向上のための成形・押出・金型技術の開発に努めてまいりました。」研究開発活動
- エイチワン(5989)「…称 日 本主要課題及び内容・新規商品の研究開発・次世代ボディコンポーネントの研究開発・精密金属部品のプレス加工技術の開発・高強度材高精度プレス加工技術の開発・軽量材料の成形・接合技術の開発・AI、CAD、CAM、CAEの技術革新に合わせたシ…」研究開発活動
- アルコニックス(3036)「・製造-金属加工事業 当事業セグメントに所属する株式会社富士プレスにおいて、金属プレス加工に関する開発及び改良を行っており、当該事業に係る研究開発費は48百万円であります。」研究開発活動
- 三井ハイテック(6966)「(1) 金型・工作機械創業以来培ってきた当社の強みである超精密加工技術やノウハウをもとに、車載用・省エネ家電用モーターコアの高効率化、高精度化の要求により超薄板材料、高硬度材料対応金型や多列大型化に対応した金型の研究開発にも取り組んでおりま…」研究開発活動
- プレス工業(7246)「これらの取組みを効率よく行う手段として、当社が利用技術を構築してきた塑性加工成形シミュレーションがあります。」研究開発活動
- マブチモーター(6592)「マブチモーターエンジニアリングは、設備・金型設計開発、グループ設備・金型設計製造機能の統括、及び設備・金型に関わる生産拠点支援を実施しております。」研究開発活動
- ユニソルホールディングス(7128)「(1)機械・工具当社の連結子会社であるティーエス プレシジョン(株)は、工作機械(CVJ加工機)、金属塑性加工機等の研究開発を行っております。」研究開発活動
- リケンNPR(6209)「4 新規焼結製品当社が保有しているバインダージェット方式の3D金属積層造形法は、メタモールドと同等の材料特性が得られる特徴を生かし、試作リードタイム短縮や試作金型費用削減に活用することでメタモールドの量産獲得に向けた展開を図っております。」研究開発活動
- ダイキョーニシカワ(4246)「また、加工技術分野では子会社のデック株式会社と共同で金型・機械・治具等の研究開発を行い、構造設計分野では帝恩汽車部件(上海)有限公司、DaikyoNishikawa Korea Co., Ltd.と連携しグローバルで開発体制を構築しています…」研究開発活動
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
- 会社図鑑東プレ(5975)東プレは、何で稼いでいる?
- 会社図鑑アマダ(6113)アマダは、何で稼いでいる?
- 会社図鑑三井ハイテック(6966)三井ハイテックは、何で稼いでいる?
- 技術図鑑焼入れは、なぜ鋼を硬くする?熱処理(焼入れ)
- 業界図鑑自動車部品の会社は、何で稼いでいる?自動車部品
ここへつながる図鑑
出典と生成
出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)
この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-24。編集方針
