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ステンレスは、なぜさびにくい?

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薄い膜が守る

ふつうの鉄は、水と酸素に触れると赤さびになり、さびはもろくはがれて、また下の鉄がさびる。ステンレスは、鉄にクロムをおよそ1割以上混ぜた合金だ。クロムは鉄より先に酸素と結びつき、表面に厚さが数ナノメートルほどの、透明で緻密な膜(不動態皮膜)を作る。この膜が水や酸素を下の金属に届かせないので、さびが進まない。

膜が引っかき傷ではがれても、空気や水の中の酸素があれば、露出したクロムがすぐに膜を作り直す。塗装やめっきと違い、表面を覆う層を外から足す必要がない。ニッケルを加えると粘りが出て曲げやすくなり、モリブデンを加えると塩分に強くなる。

何に使われ、どこが難しいか

台所の流し台や鍋、水筒、医療器具、化学工場のタンクや配管、建物の手すりや外装、船のタンクなど、さびると困る所に広く使われる。混ぜる元素の量と冷やし方で、磁石に付かず加工しやすい種類、磁石に付き安価な種類、焼き入れで硬くして刃物にする種類、二つの結晶の形を半分ずつ持って強くさびにくい二相ステンレスなどに分かれる。

弱点もある。塩分が多い所では膜が局所的に壊れ、小さな穴のように深くさびることがある。溶接で熱が入るとクロムが炭素と結びついて膜を作る力が弱まる所ができるため、炭素を減らした材料を使う。クロムやニッケルが高価なので、鉄より値段が高く、ニッケル合金とともに溶かし方や圧延の条件を細かく管理して作る。

日本の会社が担う所

日本製鉄は、造船会社と共同で新素材を使ったステンレスのケミカルタンカーを開発した。日本冶金工業はニッケル合金や二相ステンレス鋼の品質安定と生産性向上に取り組み、大同特殊鋼は二相ステンレス鋼の溶接ワイヤで作った物を屋外に置いて耐久性を検証している。丸一鋼管のグループはステンレス鋼のシームレス管を扱い、朝日インテックはニッケルチタンとステンレスを接合した医療用の部品を使っている。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • 日本製鉄(5401)「<ステンレス>・当社は、第10回「ものづくり日本大賞」において、北日本造船(株)と共同で「新素材を用いた次世代型ステンレスケミカルタンカーの開発とその大型化」により、経済産業大臣賞を受賞しました。」研究開発活動
  • 大林組(1802)「2 金属3Dプリンターを活用した大型モックアップを製造アーク溶接技術(※1)を応用したWAAM技術(※2)による金属3Dプリンターを開発し、炭素鋼およびステンレス鋼を用いた大型モックアップ「The brænch®」を製造した。」研究開発活動
  • 大成建設(1801)「…用いられておりますが、室内での生育に適用可能な在来植物として約60種を選定するとともに、植物を植えるステンレス製の大型プランターの露出部分を最小限に留めることにより、屋外の自然な形態を再現し、室内においても四季の移り変わりを体験することが可…」研究開発活動
  • 古河電気工業(5801)「…イブリッドレーザ発振器BRACE®シリーズを含む当社製の産業用レーザ発振器を使って頂き、銅、アルミ、ステンレス等のレーザ加工処理技術を産業界へ浸透させてきました。」研究開発活動
  • 岩谷産業(8088)「溶接・溶断分野では、銅とステンレスの異種金属接合技術を確立しました。」研究開発活動
  • SMC(6273)「…シリンダ/コンパクトタイプ(ボアサイズφ6,φ8,φ10を追加)MGPK18圧縮空気清浄化フィルタ/ステンレスタイプAFF□DS/AM□DS/AMD□DS19インラインエアフィルタZFD20液体用クランプオン式フローセンサ(定格流量範囲0~…」研究開発活動
  • マキタ(6586)「…ピードを向上させ、これらを両立した充電式鉄筋結束機、XGTバッテリを電源とし曲面に追従する構造によりステンレス製手すりや金属パイプの溶接部において研削および研磨作業を可能とした充電式パイプベルトサンダ、LXT18Vバッテリを電源とし奥まった…」研究開発活動
  • シマノ(7309)「本製品には、従来のステンレス素材よりも優れた耐錆性能を備えた新素材を採用し、過酷なオフショア環境下でも安心して使用できる仕様に仕上げました。」研究開発活動
  • 大同特殊鋼(5471)「また、建築用途への適用に必要となる屋外環境下での耐久性評価として、当社星崎工場食堂棟の屋外に積層造形により製作したスツールを設置し、当社の高強度・高耐食性を有する二相ステンレス鋼溶接ワイヤの耐久性を検証しております。」研究開発活動
  • 奥村組(1833)「静電気による誘爆リスクを排除するため、「装填パイプ」はカーボンファイバーを主体とする非鉄製に、「先端コーン」はステンレス製にしました。」研究開発活動
  • 愛知製鋼(5482)「…途・商品開発と展開、スマート社会に向けた次世代事業の着実な育成と強化をめざして、自動車向け特殊鋼及びステンレス鋼の開発、特殊鋼を素材とする自動車部品用鍛造品の開発、電子機能材料・部品及び磁石応用製品の開発等を中心に積極的な研究開発活動を行っ…」研究開発活動
  • 丸一鋼管(5463)「ステンレス鋼シームレス管を扱う丸一ステンレス鋼管(株)では、成長事業分野に位置づけられる脱炭素関連として水素、アンモニアの製造、輸送、利用における耐熱性、耐食性に特徴あるステンレス鋼管開発にも取り組んでいます。」研究開発活動
  • 日本冶金工業(5480)「これにより、NAS625、NASWE22といったニッケル合金や二相ステンレス鋼の品質安定化及び生産性向上を実現いたしました。」研究開発活動
  • キッツ(6498)「機能性化学市場において、ステンレス製ダイヤフラム弁に続きダクタイル製ダイヤフラム弁を発売し製品ラインナップの拡充を行いました。」研究開発活動
  • リケンNPR(6209)「消火・給水・給湯配管では、鋼管からステンレス管や樹脂管への材質代替が進んでおり、それに対応した継手の開発に取り組んでおります。」研究開発活動
  • 横河ブリッジホールディングス(5911)「NYラピッドブリッジでは、付加価値向上として桁端部にステンレス鋼、一般部に塗装周期延長鋼(コルスペース)を用いた場合の耐候性を確認しました。」研究開発活動
  • 日本国土開発(1887)「…物流施設におけるコストトップランナーとなるべく、工事の省力化並びに合理化を図るための工法として高強度ステンレスによる鋼製型枠の開発、PCaユニット化、プレストレスの検討、防火区画化壁のユニット化、無足場工法による施工及び機械化施工の検討を実…」研究開発活動
  • クリナップ(7955)「また、人体への安全性を配慮した部材を採用するとともに、ステンレス等の再生利用が容易な材料を使用する等、環境に配慮した商品づくりを積極的に推進しております。」研究開発活動
  • 朝日インテック(7747)「「CROSSLEAD Tracker」はニッケルチタンとステンレスを接合した構造を有しており、膝下領域の高度に屈曲した血管への追従性と狭窄血管での操作性を高めることを実現しております。」研究開発活動
  • ハリマ化成グループ(4410)「ろう付け材料分野においては、自動車用アルミニウム熱交換器接合用ろう付け材料の海外展開に加え、給湯器等への搭載が拡大しているステンレス製熱交換器接合用ろう付け材料の開発に注力しています。」研究開発活動
  • 象印マホービン(7965)「リビング製品の分野では、「シームレスせん」シリーズから、ステンレスマグSU-BA型を開発しました。」研究開発活動
  • コロナ(5909)「3つの清潔機能「ステンレストレイ」「ロータリー加湿フィルター」「内部乾燥運転」を搭載。」研究開発活動
  • 鶴見製作所(6351)「(1)日本 当社グループの生産活動としては、国内グループ会社における、ステンレス及びハイクロムの鋳造工場に加えて、ねずみ鋳鉄(FC)及びダクタイル鋳鉄(FCD)の新鋳造工場も稼働しました。」研究開発活動
  • 永大産業(7822)「強みとする「木質材料加工技術」と「ステンレス加工技術」を最大限活かし、「環境への配慮」、「健康と安心・安全性の重視」、「独自性のある製品の追求」を最重要項目に掲げ、研究活動を行っております。」研究開発活動
  • 日本金属(5491)「(1) みがき帯鋼事業国内・欧米自動車メーカー向け高級車の外装モール用材に、メタリック感と深みのある黒加飾ステンレス鋼「Fine Black」や「マット調(つや消し)」などの意匠バリエーションを開発。」研究開発活動
  • 日本精線(5659)「ステンレス鋼線では、コア技術を基盤に競争力を強化するための新技術開発とともに、顧客ニーズを迅速に捉えた新製品の開発を行っております。」研究開発活動
  • モリ工業(5464)「(日本)ステンレス管部門では、作業容易化を図るため、材料取り巾自動計算システム導入に向けアルゴリズムの構築とその検証を進め運用を開始、また環境負荷軽減に向け、ジクロロメタンの代替洗浄液を使用した超音波洗浄装置の仕様が固まり、設置に向け消防関…」研究開発活動
  • 新家工業(7305)「ステンレス鋼管研磨設備の構成の見直しを行い、切削能力が向上するような設備レイアウトを検討し、新規設備を導入しました。」研究開発活動
  • 神鋼鋼線工業(5660)「(2) 主要な研究開発の内容及び成果(特殊鋼線関連事業)PC鋼材、ばね用鋼線、ステンレス関連製品について、高強度化・高品質化、および新市場への適用を目指した製品開発に継続して取り組んでおります。」研究開発活動
  • トランザクション(7818)「研究成果として、販売開始に至った製品は、「スリムサーモステンレスボトル」「キャンバスホリデースクエアトート仕切りポケット付」「3色+1色ボールペン(再生ABS)」であります。」研究開発活動

つながる図鑑

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出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-24。編集方針