技術図鑑
リサイクル素材
リサイクル素材は、使い終わった物をどう原料に戻す?
1枚カード(画像)を開く →溶かし直すか、分子まで戻すか
リサイクルにはやり方が2つある。1つはマテリアルリサイクルで、集めたプラスチックなどを洗って細かく砕き、熱で溶かして別の形に作り直す。素材の中身は変えないので、手間とエネルギーが少なくて済む。
もう1つはケミカルリサイクルだ。熱や薬品で素材を分子の段階まで分解し、油やガス、元の小さな分子(モノマー)に戻してから、もう一度つなぎ直す。手間はかかるが、汚れや混ざり物を取り除けるので、新品とほぼ同じ性質の素材に戻せる。
プラスチックは、小さな分子が鎖のように長くつながったものだ。溶かし直すたびに鎖が切れて短くなり、強さが落ちていく。何度も繰り返すにはケミカルリサイクルが要る。
どこが難しいか
一番の壁は分けることだ。包み紙やおむつ、タイヤのように、いくつもの素材を重ねたり混ぜたりした製品は、そのままでは溶かし直せない。初めから1種類の素材だけで作る「モノマテリアル」の包材は、この壁を下げる工夫だ。
食品の容器に戻す時は、前に何が入っていたか分からない原料から、安全な素材を作れることを確かめる必要がある。分子まで分解するには高い熱が要るので、使うエネルギーを抑える工夫も欠かせない。
日本の会社が担う所
タイヤの会社は、使用済みタイヤを原材料に戻すケミカルリサイクルを開発し、石油の会社と精密な熱分解の共同プロジェクトを進めている。飲料の会社は、ペットボトルのケミカルリサイクルの原料を広げる時の食品安全性を研究している。
化学の会社は、使用済みの紙おむつから分けた吸水性樹脂を、もう一度吸水性樹脂に戻す技術を開発している。建設の会社は、建設現場から出た廃プラスチックを雨水をためる槽の部材として使い直している。
有報に書いている会社
有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。
- ENEOSホールディングス(5020)「また、株式会社ブリヂストンと使用済タイヤの精密熱分解によるケミカルリサイクル技術の社会実装に向けた共同プロジェクトを進めています。」研究開発活動
- 出光興産(5019)「…用した合成燃料(e-fuel)の社会実装に向けた取り組み、そして使用済みプラスチックを原料とする油化ケミカルリサイクル技術の確立を進めています。」研究開発活動
- 大和ハウス工業(1925)「アミチップは、当社工場から排出される網戸端材を再生材料として利用し、マテリアルリサイクルを実現することで環境負荷低減が図られ、コンクリート補強材としても従来商品と同程度の性能を有しています。」研究開発活動
- JFEホールディングス(5411)「…Oのグリーンイノベーション基金事業に採択された「ガス化改質と微生物を用いたエタノール製造による廃棄物ケミカルリサイクル技術の開発」に取り組んでおります。」研究開発活動
- ブリヂストン(5108)「資源循環に向けては、使用済みタイヤを原材料へ戻すケミカルリサイクル技術の開発を進めております。」研究開発活動
- 住友化学(4005)「炭素循環技術の社会実装においては、総合リサイクル企業リバー株式会社との業務提携契約に基づき、使用済み自動車由来の廃プラスチックのマテリアルリサイクルに関する共同技術開発を進めております。」研究開発活動
- 神戸製鋼所(5406)「社会実装に向け技術開発は着実に進捗しており、関連企業と連携しながら事業化に関する検証を行い、これまで廃棄されていたプラスチックについて、ケミカルリサイクルによる資源循環システムの構築を目指します。」研究開発活動
- キリンホールディングス(2503)「環境領域では、資源循環の高度化という社会課題に対応するため、PET※1のケミカルリサイクル※2の原料を非食品用途のPET※3へと拡大する際の食品安全性に関する研究※4を進め、業界を超えた連携により工場での製造試験※5を実現しました。」研究開発活動
- 大成建設(1801)「また、マテリアルリサイクルループ構築と生分解性バイオマスプラスチック利用の両面から、環境負荷の低減とCO2排出量の削減に取り組むことにより、サーキュラーエコノミーとカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。」研究開発活動
- 清水建設(1803)「…とで廃棄物削減と環境負荷低減5建設現場から排出される廃プラスチックを雨水貯留槽の部材として再利用するマテリアルリサイクルスキームを構築し、回収した廃プラスチックを自社物流施設の建設現場で循環利用する取組みを開始6建設現場で発生する廃プラスチ…」研究開発活動
- 王子ホールディングス(3861)「2025年9月には、紙コップやアルミ付き紙パックといった難処理古紙のマテリアルリサイクルなど、当社グループが推進する様々なリサイクルの取組みを象徴するブランドとして「Renewa(リニューワ)」を策定しました。」研究開発活動
- 長谷工コーポレーション(1808)「(4) 建設産業廃棄物削減対応 これまで当社では、段ボール古紙や木くずにおける循環型マテリアルリサイクルシステムの構築、また、廃プラスチック類のサーマルリサイクルシステムの構築をしてまいりました。」研究開発活動
- レンゴー(3941)「(2) 軟包装関連事業当社において、「2R(リデュース、リサイクル)+リニューアブル」を基本とするプラスチックの資源循環に向けた取組みとして、モノマテリアル包材の開発やマテリアルリサイクル技術の開発をグループ会社と連携して進めております。」研究開発活動
- 荏原製作所(6361)「さらに、最近の世界的な動きとなっているカーボンニュートラルやプラスチックによる海洋汚染抑制に寄与すべく、廃プラスチックのケミカルリサイクルに適用する資源化技術の開発を行っています。」研究開発活動
- 日揮ホールディングス(1963)「資源循環分野1. ケミカルリサイクル当社グループでは、2021年度から2025年度までの5か年を対象とする中期経営計画「BSP2025」において、ケミカルリサイクルを注力分野の1つと位置づけ、ガス化ケミカルリサイクル、油化、モノマー化(廃…」研究開発活動
- 日本触媒(4114)「さらに、高吸水性樹脂が使用される紙おむつについて、使用済紙おむつのマテリアルリサイクル構築に取り組んでいる住友重機械エンバイロメント株式会社、大王製紙株式会社、トータルケア・システム株式会社、TOPPAN株式会社、株式会社リブドゥコーポレー…」研究開発活動
- デンカ(4061)「また、連結子会社となった東洋スチレン社と取り組んでいるスチレンケミカルリサイクルによる使用済みポリスチレンの再資源化・再製品化をはじめとして環境対応にフォーカスした各種開発活動にも取り組んでおります。」研究開発活動
- 栗田工業(6370)「(1) 電子市場電子産業における生産性向上に寄与する中で、CO2排出量、水使用量および廃棄物削減に貢献し、使用材料のマテリアルリサイクルなど循環型社会の実現に向けた開発に取り組んでいます。」研究開発活動
- artience(4634)「着色剤事業は、廃プラスチック削減問題、CO2排出量削減といった社会課題に対し、マテリアルリサイクル、天然材料/バイオマス材料、生分解をテーマとして技術構築が進み、製品の採用が拡大しつつあります。」研究開発活動
- 住友ベークライト(4203)「…ェクトチーム、BMI事業化プロジェクトチーム、水素製造機能膜量産準備プロジェクトチーム、熱硬化性樹脂ケミカルリサイクル実装プロジェクトチームという体制で、当社の戦略3領域であるICT、モビリティ、ヘルスケアにおける各マーケット動向に即座に対…」研究開発活動
- ダスキン(4665)「マット分野において資源循環の推進を目的として、廃棄マットの素材別分離技術及びケミカルリサイクル技術の研究開発を進めると共に、素材メーカーと連携し、リサイクル素材を原料とした製品の研究を推進しております。」研究開発活動
- CKD(6407)「また、薬品包装のケミカルリサイクルを実現させるため、お客様や材料メーカーと協力し、PTPシートにおけるモノマテリアル化を実現しております。」研究開発活動
- 住友精化(4008)「3 吸水性樹脂の水平ケミカルリサイクル技術の開発 パートナー企業と協力し、使用済紙おむつから分離した吸水性樹脂の水平ケミカルリサイクル技術の開発に取り組んでおります。」研究開発活動
- ユニチカ(3103)「…による持続可能な成長社会を目指す「Circular Economy:CE循環経済」の考えに基づいて、ケミカルリサイクルし、再生した樹脂を使用したフィルム「エンブレムCE」と「エンブレットCE」は、ケミカルリサイクルとマテリアルリサイクルを併…」研究開発活動
- TREホールディングス(9247)「廃棄物や使用済製品等の分選別能力の強化を通じたマテリアルリサイクルを目指し、気候変動問題や廃プラスチック問題、資源エネルギー問題などを解決するため、CO2排出削減技術や、高効率の廃プラスチックリサイクル技術などの開発に努めます。」研究開発活動
- 大栄環境(9336)「…ルの処理技術・リサイクルシステムの検討・廃石膏ボードのリサイクル用途拡大の検討・廃プラスチックガス化ケミカルリサイクル共同実施プロジェクト・焼却灰に含まれる貴金属量の把握及び回収方法の検討・ASR(自動車破砕残さ)のマテリアルリサイクル検討…」研究開発活動
- 永大産業(7822)「特に、「環境への配慮」に関しては、持続可能な森林資源を使用した基材や国産材を積極的に利用した製品の開発、さらにはマテリアルリサイクルを通じて地球温暖化防止に寄与しているパーティクルボードの新たな用途開発に力を注いでおります。」研究開発活動
- ダイセキ(9793)「…ア回収についての研究リサイクルが困難な廃棄物からの有用資源の回収についての研究サーマルリカバリーからマテリアルリサイクルへの研究 なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は183百万円であります。」研究開発活動
- シキボウ(3109)「消臭剤「デオマジック®」については、使用済み紙おむつのマテリアルリサイクルに関わる消臭技術の開発にも地方自治体や医療機関などと共同で取り組んでおります。」研究開発活動
- フクビ化学工業(7871)「資源循環社会の実現を目指し、使用済みプラスチックを原料とするケミカルリサイクル技術を用いた再生原料の採用検討を進め、乾式遮音二重床「フリーフロアーCPシリーズ」の支持脚部分への適用に成功しました。」研究開発活動
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
出典と生成
出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)
この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-23。編集方針
