技術図鑑
デジタルツイン
デジタルツインは、ただのシミュレーションと何が違う?
1枚カード(画像)を開く →実物とつながった模型
ふつうのシミュレーションは、設計の時に条件を決めて一度計算するものだ。デジタルツインは、実物に付けたセンサーから温度や振動、位置のデータを流し込み続け、コンピュータの中の模型を実物と同じ状態に保つ。実物の双子(ツイン)と呼ばれるのはこのためだ。
模型が実物と同じ状態なので、実物では試せないことを先に試せる。設定を変えたらどうなるか、この部品はあと何時間で壊れそうか、を模型の上で計算し、良かったやり方だけを実物に戻す。測る、写す、試す、戻すの一周がデジタルツインの中身だ。
何に使われ、どこが難しいか
製鉄所やプラントの操業、工作機械の加工時間の予測、建設現場の進み具合の把握、通信網の障害の原因探しなど、止めると損が大きく、実物で試しにくい所で使われる。
難しいのは、模型が実物とずれないようにすることだ。センサーを付けられない場所はデータが欠け、物の性質を表す式だけでは現実の汚れや摩耗まで表せない。だから物理の式と、たまったデータから学ぶ計算を組み合わせ、実物と見比べて模型を直し続ける。
日本の会社が担う所
JFEホールディングスは、製鉄所の操業安定化とコークス使用量の低減にデジタルツインを適用する。ファナックは、加工時間予測や加工面の推定を、工作機械メーカーのアプリに組み込む形で広げる。西松建設は、山岳トンネル工事の現場全体をバーチャル空間にリアルタイム再現する仕組みを作った。
有報に書いている会社
有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。
- 日立製作所(6501)「さらに、検査時に得られる電気・材料特性データを活用することで、製造プロセスのデジタルツイン(注)化を推進し、生産効率改善により深く寄与することをめざします。」研究開発活動
- 日本製鉄(5401)「…人間と知的機械(AI/ロボット)との共存)・企業情報システム分野(将来像:未来の企業情報システム)・デジタルツイン(注)分野(将来像:究極のデジタルツイン)(注) デジタルツイン:工場の設備・製品等の実世界のオブジェクトをデータとしてデジタ…」研究開発活動
- ソフトバンク(9434)「6 【研究開発活動】当社グループは、通信を基盤とした様々なサービスの提供を目指し、AI、IoT、ロボット、6G、HAPS、デジタルツイン、自動運転や量子技術などの先端技術の研究開発を実施しています。」研究開発活動
- KDDI(9433)「本AIエージェントは、サービスやシステム構成に関する情報を構造化した運用向けデジタルツイン(注3)を活用し、各システムの機能と通信サービスにおける役割の関係性を分析することで、障害の起点となる可能性が高いシステムを特定します。」研究開発活動
- JFEホールディングス(5411)「2025年度は、製鉄所全体のインテリジェント化を見据えたCPS(サイバーフィジカルシステム)やデジタルツイン技術の適用拡大を通じて、操業安定化、生産性向上およびコークス使用量低減によるGHG排出量低減に向けた取り組みを進めました。」研究開発活動
- 住友電気工業(5802)「…ンターを支える光伝送システム、無線伝送システム及びそのコアとなる部品、さらにこれらの運用管理を支えるデジタルツインの実現を目指してセンシング技術や統合管理システム等の研究開発に、通信事業者とも連携しながら取り組んでおります。」研究開発活動
- 小松製作所(6301)「…ルトランスフォーメーション(DX)を実現する各種ソリューション、自律、協調など高度化したICT建機、デジタルツインを3Dでリアルタイムに実現するアプリケーションや当社の生産技術を活用した、施工計画を最適化するアプリケ―ションなどの開発を推進…」研究開発活動
- 中部電力(9502)「(2)DXの推進1業務のデジタル変革(効率化・高度化等)を進めるため,AI・デジタルツイン・ロボティクス等の現場活用に貢献する技術研究開発を推進する。」研究開発活動
- 富士通(6702)「・海洋の状態をデジタル空間上に再現し変化を予測する海洋デジタルツインの研究開発の一環として、脱炭素化や海洋環境の保全への貢献が期待される、海藻・海草によるブルーカーボンの定量化や、藻場の回復・保全の支援を、迅速かつ高精度に行える技術を開発…」研究開発活動
- リコー(7752)「また、将来を見据え、フォトニクス技術及びMEMS技術を活用したセンシング技術・エッジデバイス技術、並びにこれらの技術とAIを融合したAI融合技術及びシステム化技術やデジタルツインの研究開発に取り組んでおります。」研究開発活動
- ニデック(6594)「…ー用発電機の大型エンジンを効率的に加工できるアタッチメント類の開発や自動車向け金型の生産性向上のためデジタルツイン技術や制御ソフトの研究開発に注力しています。」研究開発活動
- 清水建設(1803)「…を可能にした (4)AI・デジタルサービスを活用した技術開発デジタルゼネコンとして、AIや機械学習、デジタルツインなどの先端デジタル技術を積極的に活用し、建設事業における新たなサービス創出と業務効率化に貢献する研究開発を進めております。」研究開発活動
- インフロニア・ホールディングス(5076)「6ボクセル型インフラデジタルツイン技術(国土交通大臣賞受賞) 法政大学と共同で取り組んできたボクセル型インフラデジタルツインの構築が、国土交通省主催の「令和7年度インフラDX大賞」において国土交通大臣賞を受賞しました。」研究開発活動
- 日本精工(6471)「…の向上、水素などの特殊環境下も含めた耐久性など、高度化する要求にスピーディに応えていくために、リアルデジタルツイン(注)やオープンイノベーションを活用してコアテクノロジーの強化に取り組んでいます。」研究開発活動
- 日揮ホールディングス(1963)「…らに、当社グループのIT戦略である「ITグランドプラン2030」に基づき、新しい設計手法(AI設計やデジタルツイン)の導入を進めるとともに、現場作業の省人化・省力化に資する新しい工法(ロボティクスによる自動化、3Dプリンタの導入、中・小型モ…」研究開発活動
- ファナック(6954)「また、デジタルツイン技術については、加工時間予測や加工面の推定といった機械ユーザから強い関心を得ている機能について、工作機械メーカやCAD/CAMメーカのアプリケーションに統合された形での活用を推進するため、CNCのシミュレーションツール「…」研究開発活動
- 野村総合研究所(4307)「AIに関連して、特定業界向けの中規模言語モデルの開発、デジタルツイン※4環境などを活用したロボット関連技術の研究、実証実験などを実施し、技術蓄積を行いました。」研究開発活動
- 五洋建設(1893)「…元モデルに時間軸とコストを統合させた5DBIMや時刻歴データ(施工の進捗や管理用の測定値等)を加えたデジタルツイン、CDE(共通データ環境)を利用したサプライチェーン連携等についても精力的に取り組んでいく予定である。」研究開発活動
- 横河電機(6841)「…ソリューション「Sushi Sensor」の新製品 4ch無線振動センサを開発・発売・ダイナミック・デジタルツイン・プラットフォーム「OmegaLand(オメガランド)V4」を発売・差圧・圧力伝送器の新製品「OpreX Pressure T…」研究開発活動
- TISI(3626)「…ジタルとリアルを統合する技術として発展させ、インタラクティブなコミュニケーションが可能なメタバースやデジタルツインの実現に向けた研究開発を行っております。」研究開発活動
- 千代田化工建設(6366)「…スケールでの培養状態を実際の細胞解析データ、CFDによる流体可視化技術、さらにAI解析を組み合わせてデジタルツイン化することで、商用規模での細胞培養状態を正確に把握し、培養結果を予測可能とするシミュレーションソフトを駆使した大量培養プロセス…」研究開発活動
- クラフティア(1959)「従来の業務プロセスを前提とするのではなく、現場データの取得から活用までを一体で捉えた技術適用を重視しており、クラウド型モバイルカメラ、3Dレーザースキャナ、デジタルツインなどを活用した現場の可視化・高度化に取り組んでいる。」研究開発活動
- 安藤・間(1719)「その一環として、現実に行われている従来業務を、デジタル空間に移行するデジタルツイン技術を建設現場に導入することで、データに基づく施工状況の把握・分析を行い、施工管理の省人化・省力化を図るため、独自のデジタルツインプラットフォームを開発しまし…」研究開発活動
- BIPROGY(8056)「・次世代デジタル社会のインフラとなる新技術の早期獲得と事業可能性の見極めを行うための、web3関連技術、デジタルツイン関連技術、データスペース関連技術の調査、分散識別子、デジタル資産に関する安全な運用方法等の調査・研究。」研究開発活動
- 西松建設(1820)「3山岳トンネルデジタルツインプラットフォームの構築 山岳トンネル工事における現場全体の状況を、バーチャル空間にリアルタイム再現するプラットフォームを構築しました。」研究開発活動
- 日鉄ソリューションズ(2327)「デジタルツイン(注5)分野においては、従来から対象としてきた現実・仮想・心的の各世界に加え、これらを構成する「モノ」や「コト」だけでなく、これらの関係性を含む「意味」、さらには上位概念としての「意図・意思」までを転写対象として位置付け、人間…」研究開発活動
- 明電舎(6508)「指向型研究では、「直流・高周波」、「パワーケミトロニクス(パワーエレクトロニクス×電気化学)」、「デジタルツインO&M」を重点領域に設定し、当社が特に強みを発揮できるコア技術獲得を推進しております。」研究開発活動
- 三浦工業(6005)「(2) 新事業開発・熱利用事業デジタルツインを活用し、お客様の生産に必要な熱を最適にコントロールするシステムの実証に取り組み、生産負荷の変動に合わせた熱利用状態評価システムの構築、蒸気システムの改善及び廃熱・未利用熱を活用したボイラ給水加温…」研究開発活動
- オークマ(6103)「また、同装置では、実機の動作をバーチャル空間上で再現する「デジタルツイン」機能や、GMコードに関する専門知識を必要とせず加工プログラムの作成を可能とする「スマートOSP操作」等の操作支援機能の開発を進めるとともに、各種制御機能の高度化により…」研究開発活動
- クレハ(4023)「…知見の活用にMI(マテリアルズインフォマティクス)、CAE(コンピューターによるエンジニアリング)、デジタルツインなどの最先端手法を取り入れる取り組みを進めています。」研究開発活動
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
出典と生成
出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)
この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-23。編集方針
