技術図鑑
衛星
人工衛星は、なぜ落ちてこない?
1枚カード(画像)を開く →落ちながら回る
衛星は地球の重力で常に地面へ向かって落ちている。ただし横向きにとても速く進んでいるので、落ちる分だけ地面が丸く向こうへ逃げ、いつまでも地面に届かない。これが地球の周りを回るということだ。
高さ数百kmの低い軌道では約90分で1周する。赤道の上空約3.6万kmでは1周がちょうど1日になり、地上からは止まって見える。これが静止衛星で、放送や通信に使われる。低い軌道は地上に近いので電波の遅れが小さく、多数の衛星を並べて順番に受け渡すことで途切れずにつなぐ。
何に使われ、どこが難しいか
衛星の仕事は大きく3つある。電波を中継して、基地局の無い海や山でも通信をつなぐこと。時刻を載せた電波を出し、受信機が4機以上からの電波の届く時間の差で自分の位置を計算できるようにすること(衛星測位)。上空から地上を撮り、測ること。レーダーで測る衛星(SAR衛星)は、雲の下や夜でも地表の様子が分かる。
打ち上げた後は修理ができない。真空、強い放射線、日なたと日陰で大きく変わる温度の中で、何年も壊れずに動く部品が要る。電気は太陽電池でつくり、地球の影に入る間は電池でまかなう。
日本の会社が担う所
ジーエス・ユアサ コーポレーションの電池は、宇宙ステーションの電源や、先進レーダ衛星「だいち4号」、準天頂衛星システム「みちびき」などに搭載されている。三菱電機は、温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」に載る観測機器で初観測データを確認した。NTTは、SAR衛星の電波の反射で道路陥没の予兆を捉える手法を実証した。
有報に書いている会社
有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。
- 本田技研工業(7267)「…2 雪をかき集める刃(オーガ)が雪を取り込む正転と除雪機の浮き上がり抑える逆転を同時に行う機構 3 衛星測位システムの総称 次世代技術分野においては、2025年4月から10月に開催された「大阪・関西万博」にて、モビリティロボット「UNI-O…」研究開発活動
- NTT(9432)「2025年11月には、世界初、合成開口レーダ衛星(SAR衛星)を用いた電波の反射成分により道路陥没の予兆を捉える手法の実証を発表しました。」研究開発活動
- 日立製作所(6501)「…ージ 6 宇宙からの災害監視・インフラ管理の精度を高める「構造化電波」技術の原理検証に成功 (全社)人工衛星による災害監視や環境モニタリングなどを想定した「構造化電波(注)」技術の原理検証に成功しました。」研究開発活動
- 出光興産(5019)「2025年度は、JAXAの新型宇宙ステーション補給機HTV-X1の軌道上実証「SDX」や、千葉工業大学の超小型衛星「BOTAN」への搭載を通じ、宇宙空間での高い放射線耐性・軽量性・安定発電性能を確認しました。」研究開発活動
- KDDI(9433)「宇宙空間を模擬した通信実験において、静止軌道衛星と低軌道衛星間の距離(約3.6万km)を大きく上回る、約6万kmの通信を光増幅器なしで実証しました。」研究開発活動
- 三菱電機(6503)「…研究開発機構(JAXA)から受注し、2025年6月29日に打ち上げられた温室効果ガス・水循環観測技術衛星「いぶきGW」に搭載されている「TANSO‐3」及び「AMSR3」の試験電波発射において初観測データを確認しました。」研究開発活動
- 三菱重工業(7011)「…援が可能なごみ焼却発電プラント向け統合運用システム「MaiDAS」の開発と延べ21か所での運用・測位衛星を活用した車両の位置特定技術を用いて、道路の混雑状況に応じた柔軟な道路課金や交通情報の受配信を実現する次世代路車協調システムの開発 (3…」研究開発活動
- 三菱ケミカルグループ(4188)「・モビリティ向けの超小型かつ軽量であるLEO衛星通信端末について、シャープ(株)、国立研究開発法人情報通信研究機構及び(株)テックラボと共同開発することに、2025年7月に合意しました。」研究開発活動
- クボタ(6326)「1 営農支援システム「KSAS」 新機能の開発生成AIを活用した「KSAS AIチャット機能」及び、「衛星リモートセンシング機能」を開発し、追加しました。」研究開発活動
- シャープ(6753)「その他の通信技術分野では、セルラー通信が困難な場所において高速大容量通信を実現する、5G NTN通信※3対応<LEO※4衛星通信ユーザー端末>が、「CEATEC AWARD 2025総務大臣賞」を受賞しました。」研究開発活動
- 川崎重工業(7012)「民間航空機事業では次期航空機開発等支援事業の採択を受け、ロボット活用等の先進生産技術開発を更に加速するほか、宇宙事業では有人・探査分野や小型衛星の研究開発を推進しています。」研究開発活動
- 住友林業(1911)「・新たな木材の可能性に関する研究世界初の木造人工衛星の開発に携わることで、これまで明らかにされてこなかった木材の物性調査やその特性を活かした新たな利用可能性に関する研究にも取り組んでおります。」研究開発活動
- 清水建設(1803)「…au Starlink Station」とドローンポートを活用した山岳トンネルの遠隔巡回実証に成功 衛星通信「Starlink」とドローンポートを組み合わせ、山岳トンネル坑内でのドローン遠隔巡回実証に成功しました。」研究開発活動
- 電源開発(9513)「…した水力発電所保守業務の高度化)・電力系統シミュレーション技術・自然災害に対するレジリエンスの強化(衛星画像データ利用の遠隔監視)」研究開発活動
- IHI(7013)「また宇宙事業は、ロケットなどの基盤技術に加え、安全保障や商業利用を目的とした衛星データ利用サービスの拡充を通じて、社会課題の解決につながるソリューションの提供を目指しています。」研究開発活動
- 古河電気工業(5801)「航空宇宙領域では、国立大学法人との社会連携講座を活用した自社技術を用いて開発した人工衛星の打ち上げ準備等、新たな事業取組みを加速させております。」研究開発活動
- 荏原製作所(6361)「航空宇宙産業領域では、衛星用ロケットや水素航空機用の燃料供給ポンプの開発や実液試験などが計画通りに進み、顧客との共同開発を通じて市場へ投入する段階になりました。」研究開発活動
- 日揮ホールディングス(1963)「…ループ独自のセラミックス材料技術と高精度加工技術により、補助人工心臓用部品や「はやぶさ2」などの宇宙衛星用部品、半導体製造装置用部材や燃料電池用部材など、先端分野で使用される製品の開発や新材料の開発に大学や各研究機関などと連携して取り組んで…」研究開発活動
- 関電工(1942)「「移動通信電源車 (呼称:カンデンコウヴィハブ)」の開発自動車1台に衛星通信設備や大型蓄電池などを搭載し、災害時をはじめとするインフラ脆弱環境においても通信・電源を供給可能な移動型インフラとして、移動通信電源車の研究開発を推進している。」研究開発活動
- 戸田建設(1860)「BIMデータを活用した「鉄骨柱自動計測・調整システム」、BIMや衛星測位を利用した「タワークレーン3次元自動誘導システム」及び「タワークレーンの遠隔操作システム」、さらに「仮ボルト不要接合工法」や「吊荷旋回制御装置」と連動した「鉄骨自動化シ…」研究開発活動
- ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)「また、人工衛星用途では、宇宙ステーションの電源をはじめとし、先進レーダ衛星「だいち4号」、準天頂衛星システム「みちびき」、宇宙ステーション補給機「シグナス」・「HTV-X」など、数多くの機体に搭載されております。」研究開発活動
- フジ・メディア・ホールディングス(4676)「また、データ解析技術、クラウド、AI、低軌道衛星システム、5G技術の活用等は、放送業界でも重要性が高まっており、これらの技術の研究開発に、以下の2つを柱として取り組んでおります。」研究開発活動
- 日清紡ホールディングス(3105)「災害時における通信インフラの確保では、重要インフラの維持管理を支援するため、多拠点を常時監視する設備間使用衛星通信システムを開発しました。」研究開発活動
- クラフティア(1959)「さらに、企業との連携による技術開発として、株式会社スカイマティクスと協力し、ドローン・衛星画像・AIを組み合わせた森林資源量解析技術を開発している。」研究開発活動
- 沖電気工業(6703)「※3 GNSS―R技術:GPSなどの衛星測位信号が地球の表面で反射する特性を利用して、地表の状態を観測する技術。」研究開発活動
- ジャパンディスプレイ(6740)「・液晶を活用した衛星通信用液晶アンテナを開発 近年、低軌道衛星(LEO)を活用した衛星通信は、地上通信を補完・拡張する次世代の通信インフラとして重要な役割を果たすことが期待されています。」研究開発活動
- 日本航空電子工業(6807)「…、車載用途のGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)向けについては、単一素子でL1(1.5GHz)、L2(1.2GHz)とL5(1.1GHz)の周波数帯に対応するアンテナ構造の研…」研究開発活動
- 北海道瓦斯(9534)「…の利用高度化2 ガス導管の保安レベル、施工性向上とコスト低減に貢献する新技術・新工法開発3 IoT、衛星測位技術を活用したガス供給インフラのローコストオペレーション、スマート保安 (4) ガス機器の品質向上の取り組み1 ガス機器の故障原因の…」研究開発活動
- セーレン(3569)「…及びインク等サプライ品の開発、繊維と金属の特性を併せ持った導電性マテリアルや電磁波シールド材の開発、人工衛星及び人工衛星部品の開発、HDD向けのナノレベル対応可能なワイピング素材や加工技術の開発、エンプラ繊維の開発を行っています。」研究開発活動
- 新日本空調(1952)「…宙分野におけるビジネス展開に向けた出資と技術開発を推進宇宙分野におけるビジネス展開を目的として、小型衛星の再突入技術を基盤とする宇宙輸送サービスの開発を行う株式会社ElevationSpaceの第三者割当増資を引き受け、同社へ出資いたしまし…」研究開発活動
つながる図鑑
この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。
- 会社図鑑ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)ジーエス・ユアサ コーポレーションは、何で稼いでいる?
- 会社図鑑三菱電機(6503)三菱電機は、何で稼いでいる?
- 会社図鑑NTT(9432)NTTは、何で稼いでいる?
- 技術図鑑充電池は、なぜ何度も使える?リチウムイオン電池
- 業界図鑑通信業界は、何で稼いでいる?通信
ここへつながる図鑑
出典と生成
出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)
この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-23。編集方針
