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LiDAR・レーダー

クルマは、どうやって前の物までの距離を知る?

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跳ね返りの時間で距離を測る

光も電波も、1秒に約30万キロメートルという決まった速さで進む。だから、出してから跳ね返って戻るまでの時間を測れば、往復した距離が分かり、その半分が物までの距離になる。光は10億分の1秒で約30センチメートル進むので、とても短い時間を正確に測る回路が要る。

LiDAR(ライダー)は目に見えない赤外線のレーザーを使う。鏡を回したりレーザーを振ったりして向きを変えながら何十万回も測り、距離の点を並べて周りを立体の「点群」にする。レーダーは電波を使う。跳ね返った電波は、物が近づいていれば波が詰まり、遠ざかれば伸びる(ドップラー効果)ので、距離だけでなく相手の速さもその場で分かる。

光と電波の得意・不得意

レーザーは細く絞れるので、LiDARは物の形を細かく描ける。そのかわり、雨・霧・雪や、レンズの汚れに弱い。電波、特にクルマで使う76〜81ギガヘルツ帯のミリ波は、雨や霧をよく通り抜ける。そのかわり形を細かく描くのは苦手だ。カメラは色や文字が読めるが、距離は直接測れない。そこで自動運転や運転支援では、この3つを組み合わせて互いの弱い所を補う。

クルマのほか、鉄道の前方監視、工場や倉庫で自分の位置を知りながら走るロボット、船のレーダー、雨雲を見る気象レーダー、人工衛星から地表を見る合成開口レーダー、地面の下の空洞を探す地中レーダーにも使われる。

日本の会社が担う所

三菱電機は走る列車から前方の人や障害物を見つける鉄道向けの長距離LiDARを開発し、古河電気工業は雨や雪の影響を受けにくい車載用の24GHz帯周辺監視レーダを作っている。古野電気の研究開発は、船のレーダーに使うマイクロ波の技術などが出発点になっている。

部品でも分担がある。ミネベアミツミはLiDARに使うベアリングを、メイコーや日本シイエムケイはミリ波レーダー用の基板を開発している。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • 本田技研工業(7267)「その際、搭載されたレーダー、LiDARにより周囲360度のセンシングを行い、地形の変化や障害物を検知し、自動で走行経路を判断することで、作業者が乗車することなく安全な刈り取り作業と高品質な芝の仕上がりを可能としています。」研究開発活動
  • NTT(9432)「2025年11月には、世界初、合成開口レーダ衛星(SAR衛星)を用いた電波の反射成分により道路陥没の予兆を捉える手法の実証を発表しました。」研究開発活動
  • スズキ(7269)「また、上記自動走行システムで使用する複数LiDARのセンサーから取得される三次元リアルタイム空間データを統合・活用する「動的空間データ連携基盤」の研究開発にも注力しています。」研究開発活動
  • 三菱電機(6503)「2 業界初*1、600メートル先の人や障害物を検知可能な鉄道向け長距離LiDAR*2業界初となる、高速走行中の列車から600メートル先の人や障害物を検知可能な鉄道向け長距離LiDARを開発しました。」研究開発活動
  • 富士通(6702)「(3) Network・電波を遠くへ飛ばすために必要なパワーアンプにおいて、無線通信やレーダーなどに広く活用が可能な周波数8ギガヘルツで世界最高の電力変換効率74.3%を達成する技術を開発しました。」研究開発活動
  • 東日本旅客鉄道(9020)「c 突風対策として、これまでドップラーレーダーを用いた運転規制手法を一部区間に導入してきました。」研究開発活動
  • 旭化成(3407)「本成果は、高周波デバイスの飛躍的な性能向上に直結するブレークスルーであり、次世代の通信やレーダーシステムにおける高周波・高出力デバイスへの展開が期待できます。」研究開発活動
  • 東北電力(9506)「…よる事業創出に関する研究 など (3) 電力スマート保安・レジリエンスへの着実な取組に資する研究開発LiDAR点群データ活用による3Dデジタル化アーカイブシステムの開発、エネルギーハーベスティング技術活用による電源レスIoTセンサーの開発、…」研究開発活動
  • 三菱自動車工業(7211)「*1:三菱e-Assist:電波レーダーやカメラなどによって、安全かつ快適なドライブをサポートする予防安全技術*2:RISE:Reinforced Impact Safety Evolution*3:S-AWC:Super All Whee…」研究開発活動
  • 清水建設(1803)「本システムは、ロボットによる施工自動化、AI・レーダーを用いた客観的な安全管理、設計から施工までのデータ一元管理(DX)を統合したものです。」研究開発活動
  • ミネベアミツミ(6479)「さらに、HDD用ピボットアッセンブリーで培った超精密組立技術を応用し、完全自動運転の実現に向けたキー・デバイスLiDARに使用するカートリッジベアリングの開発を行っております。」研究開発活動
  • 古河電気工業(5801)「2 自動運転に向けた取組みとしては、汚れや雪の付着、降雨の影響も受けにくく、安定して物体検知可能な車載用の24GHz帯周辺監視レーダの量産を継続しており、出荷累計1,000万個を達成しました。」研究開発活動
  • ダイフク(6383)「LiDAR(センサー)による周囲状況の認識と、自律走行制御を行うSLAM(スラム)技術を採用しており、フレキシブルなレイアウトにも対応可能です。」研究開発活動
  • 戸田建設(1860)「…採用を推進するとともに、新たな調査技術として近赤外線カメラを活用した岩盤評価手法の開発や、低周波地中レーダーによる切羽前方探査、空洞探査の開発を進めております。」研究開発活動
  • ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)「また、人工衛星用途では、宇宙ステーションの電源をはじめとし、先進レーダ衛星「だいち4号」、準天頂衛星システム「みちびき」、宇宙ステーション補給機「シグナス」・「HTV-X」など、数多くの機体に搭載されております。」研究開発活動
  • 日清紡ホールディングス(3105)「防災・減災や社会の安全確保に関連する取組みとして、ドローンシミュレータ、気象レーダ、入川者検知システムや、災害時における通信インフラの確保等の研究開発を進めています。」研究開発活動
  • 熊谷組(1861)「ロボットはLiDARを用いた自己位置検出や各種センサーによる計測に基づき、その姿勢や作業位置を制御する仕組みである。」研究開発活動
  • 東急建設(1720)「本システムは、連続ベルトコンベヤ上のズリの量を測域センサ(LiDAR)※8で計測し、クラッシャーからの供給量を自動制御で最適化することで、連続ベルトコンベヤの停止時間削減による生産性向上、クラッシャー監視員の省人化、それに伴い安全性向上が期…」研究開発活動
  • メイコー(6787)「…基板の要求に向けた高精度ビルドアップ基板、高速伝送化に対応する5G通信機器に向けた高周波基板・ミリ波レーダ基板の開発をはじめ、電動化技術開発として高電圧・大電流化により高耐圧、高耐熱の要求に対応するメタルベース基板・銅インレイ基板・メガスル…」研究開発活動
  • 日本航空電子工業(6807)「(3) インターフェース・ソリューション事業自動車市場における自動運転技術の進展に伴い、LiDARなどのADASセンサや車載カメラ等の搭載が拡大しており、これらのデバイスを保護するカバーには高い透過性が求められるとともに、雪や霜が付着した…」研究開発活動
  • 鉄建建設(1815)「本技術は、撮影カメラと可搬式LiDARが一体となった装置と独自開発の自動検出システムにより、非GNSS環境下の施工状況をリアルタイムでモニタリングすることを可能にするものです。」研究開発活動
  • リケンNPR(6209)「3)EMC関連製品通信技術の高速大容量化や電子機器の小型・薄型化に対応できる高周波ノイズ抑制シート(GHz、MHz)、車載用レーダーや5G通信機器の電波干渉対策・検知感度を向上させた電波吸収シートを開発しております。」研究開発活動
  • 新日本空調(1952)「4) 新型天井裏調査ロボット「VoOE®LS」を開発天井裏調査ロボット「VoOE」の新型機種として、LiDARセンサーを搭載した「VoOE LS」を開発しました。」研究開発活動
  • 古野電気(6814)「…の「漁業用の魚群探知機」に使用する超音波技術、同じく「漁業用の無線機」に使用する電波通信技術、「舶用レーダー」に使用するマイクロ波技術、「舶用位置測定装置」に使用する電波航法技術等を中心に始まったフルノの研究開発の分野は、現在では機器のデジ…」研究開発活動
  • 日本シイエムケイ(6958)「…の主力市場である自動車分野では、EV化と自動運転技術の高度化に対応する製品開発を強化しており、ミリ波レーダー、ADAS用センサ、車載高速通信機器、パワーエレクトロニクス用制御モジュールなどに用いられる基板技術の高度化を図っております。」研究開発活動
  • 応用地質(9755)「GEOPHYSICAL SURVEY SYSTEMS, INC.社は、地中レーダの専門メーカーであり、同社の地中レーダは、地盤中の埋設管等の探索、インフラ設備の劣化など、肉眼で見えない個所の調査・診断に多く用いられております。」研究開発活動
  • 東京計器(7721)「具体的には、航空機向けを中心とする電子戦装置、潜水艦及び護衛艦の航海機器、宇宙機向けの航法機器、海上交通センター用関連機器、高分解能固体化レーダー装置について研究開発を行っております。」研究開発活動
  • E・Jホールディングス(2153)「…S環境下における自律航行装置非GPS環境(屋内・地下など)ではドローンが自己位置を見失う課題があり、LiDAR SLAM(自己位置推定と同時に周囲の点群を作成する技術)による自律航行を行う場合も、事前準備(初期位置の調整等)に多大な時間を要…」研究開発活動
  • アジア航測(9233)「…点レンダリングと3Dデータ作成技術の開発、点群によるAR自己位置補正技術の開発、干渉SAR(合成開口レーダ)や光学衛星による時系列データ解析技術の開発、点群処理におけるゲームエンジンの利活用検討等を実施しました。」研究開発活動
  • ウェザーニューズ(4825)「<Community> 気象レーダーの観測範囲外となる離島地域における気象災害軽減を目的として、独自の高密度観測インフラ及びデータ解析システムの構築・検証に着手しました。」研究開発活動

つながる図鑑

この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。

出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-24。編集方針