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技術図鑑トライボロジー(摩擦と潤滑)
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トライボロジー(摩擦と潤滑)

トライボロジーは、こすれ合う面の何を扱う?

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油の膜で面を浮かせる

なめらかに見える金属の面も、拡大すると細かい凹凸だらけで、2つの面は凸の先の小さな点だけでふれている。動かすと、その点がひっかかったり、くっついてはがれたりして摩擦が生まれ、面が少しずつ削れる(摩耗)。

潤滑油を入れると、面が動くことで油が隙間に引き込まれ、圧力が生まれて面を押し上げる。油の膜で面どうしが離れれば、摩擦は油の粘り気だけになり、ほとんど削れない。止まる時や重い荷がかかる時は膜が薄くなるので、油に混ぜた添加剤が金属の表面に薄い保護膜を作って守る。転がり軸受は、玉やころを転がして、すべる摩擦を転がる摩擦に置き換える。

何に使われ、どこが難しいか

エンジンや変速機、軸受、モーターの回る部分、工作機械、船の機関など、動く機械のほとんどに関わる。摩擦を減らせば、動かすのに使うエネルギーと熱が減り、部品が長持ちする。ブレーキやクラッチの摩擦材、タイヤと路面のように、摩擦を安定して使いたい所も扱う。

難しいのは、摩擦と摩耗が、材料・表面の凹凸・油・温度・速さ・荷重の組み合わせで大きく変わり、計算だけでは決めにくいことだ。油は熱や時間で劣化するので、機械の寿命まで性質を保つ工夫もいる。

日本の会社が担う所

ENEOSホールディングス、出光興産、コスモエネルギーホールディングスは潤滑油を開発し、ADEKAは潤滑油の添加剤を開発している。日本精工、NTN、ジェイテクトは、トライボロジーを軸受の中核技術としている。エクセディやエフ・シー・シーはクラッチの摩擦材を開発し、横浜ゴムはゴムの摩耗を路面の凹凸から予測する理論モデルを作った。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • ENEOSホールディングス(5020)「(1)石油製品ほか(研究開発費 9,989百万円)エネルギー・素材関連の研究開発活動は、ENEOS株式会社(以下、ENEOS)の中央技術研究所と潤滑油カンパニーの潤滑油研究開発部が連携をして進めています。」研究開発活動
  • 出光興産(5019)「(2) 高機能材セグメント高機能材セグメントでは、環境に配慮した潤滑油製品の開発、機能舗装材(アスファルト)の開発、機能材料及び樹脂加工製品の競争力強化に向けた保有技術の改良や新規材料の開発、電子材料事業、農薬・機能性飼料事業における研究…」研究開発活動
  • コスモエネルギーホールディングス(5021)「コスモ石油ルブリカンツ(株)では、環境対応潤滑油商品化のために技術開発に取り組むとともに、消費者のニーズに応える潤滑剤及び放熱材料の商品開発等を行っております。」研究開発活動
  • ジェイテクト(6473)「軸受及び工作機械を起点としたトライボロジー、材料、システム制御等の基盤技術を競争優位の源泉と捉え、AI等のデジタル技術との融合により、既存事業の競争力強化と成長領域に向けた新たな価値創出を図っております。」研究開発活動
  • 商船三井(9104)「また技術研究所では、世界各地で補油された燃料油や船内で使用される機器潤滑油の性状を継続的に分析することで、低質油や潤滑油劣化に起因する機関事故の防止に成果を上げています。」研究開発活動
  • TOPPANホールディングス(7911)「…が求められておりますが、従来の表面コーティングによるテクスチャー表現(グロスマット)では、繰り返しの摩擦による絵柄意匠の消失を完全に抑えることが難しく、床用途への展開ができませんでした。」研究開発活動
  • ミネベアミツミ(6479)「…ンドベアリング等のすべり軸受を対象にした材料、潤滑剤及び超低摩耗自己潤滑ライナー(ミネロンTM)等のトライボロジー関連の基礎技術開発を行っております(ミネロンは、ミネベアミツミ株式会社の登録商標です。」研究開発活動
  • 横浜ゴム(5101)「…業化に向けた連続実証設備(パイロット設備)へ移行するために必要なデータを取得する大規模設備 3)ゴム摩擦研究の第一人者であるB. N. J. Persson博士とマルチスケール凹凸路面でのゴム摩耗予測に関する世界初の理論モデルを構築ゴムの摩…」研究開発活動
  • 住友ゴム工業(5110)「3センシングコアセンシングコアは、タイヤの回転により発生する車輪速データと車輪に流れるCANデータ(車輪制御情報)を解析することで、タイヤの空気圧、摩擦状態、荷重や路面状態、車輪脱落予兆などを検知する当社独自のソフトウェア技術です。」研究開発活動
  • ユニ・チャーム(8113)「肌に触れる面がオーガニックコットン100%シートをおなか周りに搭載することで、ムレ、汗を吸収し、さらに肌に触れる内側の素材の摩擦を下着同等に抑えることで、布下着のようなやさしいはき心地を実現しました。」研究開発活動
  • 日本精工(6471)「…地球環境の保全をめざす」を実現するため、社会の変化やお客様のニーズを的確にとらえ、コアテクノロジー(トライボロジー(摩擦・潤滑)技術、材料技術、解析技術、メカトロ技術、生産技術)を駆使した製品の研究開発を進めています。」研究開発活動
  • NTN(6472)「研究開発では、当社の持続的成長を目的に「基盤商品、基盤技術の強化」と「新たな領域の展開」の二軸で活動し、トライボロジー技術を核とする当社のコアコンピタンスを活かした商品開発に取組んでいます。」研究開発活動
  • 五洋建設(1893)「また、摩擦軽減用の鋼板(FCプレート)を配置して函体と地山を縁切りすることにより、周辺地盤への影響を最小化している。」研究開発活動
  • NOK(7240)「環境関連では、低摩擦損失による省エネルギー効果に寄与する製品、電気自動車(BEV)・ハイブリッド(HEV)・燃料電池自動車(FCV)向けにクリーンな社会に貢献する製品の開発を進めております。」研究開発活動
  • 日清オイリオグループ(2602)「化学品領域における開発活動としては、情報関連分野・潤滑用途の素材を中心に顧客と直結した開発を進めております。」研究開発活動
  • 日清紡ホールディングス(3105)「…は「Sustainable Smart Materials」を新コンセプトとして、従来の繊維・化学・摩擦材などの基盤技術を活かしつつ、脱炭素や電動化、通信、再生可能エネルギーなど成長分野に直結するエレクトロニクス向けの機能性素材へ軸足を移し…」研究開発活動
  • ADEKA(4401)「環境材料開発研究所では、ターゲット分野向けに接着材料・潤滑油添加剤・塗料添加剤・化粧品原料などの新製品開発を推進しました。」研究開発活動
  • 髙松コンストラクショングループ(1762)「(土木事業)1 既設橋梁の耐震性向上技術に関する研究首都高速道路グループと共同研究を実施した、「摩擦ダンパーを既設橋梁の耐震性向上に応用する共同研究」の成果により、首都高速11号台場線と首都高速1号上野線の2件の耐震補強に摩擦ダンパーが採用…」研究開発活動
  • シチズン時計(7762)「これらの製品群を支える技術として、切削加工において切りくずの絡みつきを解消するLFV(低周波振動切削)技術や、残材削減機能を実現する摩擦接合技術、センシング技術やAIを活用した故障予測についても研究開発を推進しています。」研究開発活動
  • コーセーホールディングス(4922)「摩擦感のない軽い伸び広がりで毛穴のすみずみまで行きわたり、すっきりと洗い上げる毛穴用美容液。」研究開発活動
  • 住友ベークライト(4203)「開発・上市品電動車ブレーキ摩擦材向け耐錆固着性シリコーン変性フェノール樹脂耐蝕表面処理剤添加用超低モノマー水溶性フェノール樹脂AQNOA®高輝度表示体用ポリシクロオレフィンCOPLUS® なお、当セグメントに係る研究開発費は、1,823百万…」研究開発活動
  • エクセディ(7278)「子会社のダイナックスでは、高性能なロックアップクラッチ用摩擦材や自動変速機の部品を開発しております。」研究開発活動
  • 不二越(6474)「また、基礎開発を続けてきた摩擦かくはん接合(FSW)技術を用い、EVに必要とされるフレキシブル性が高い部品の開発を進めるなど、材料にとどまらず付加価値の高い部品へと商品領域を広げております。」研究開発活動
  • エフ・シー・シー(7296)「…と技術で性能の優れた製品を供給することを基本方針に、二輪車・四輪車用クラッチおよび汎用機用クラッチの摩擦材に関する基礎研究から生産技術を含むコンポーネントとしてのクラッチの研究開発を進めております。」研究開発活動
  • 日油(4403)「環境関連では、PFASフリーな撥剤用素材、船舶用に最適な生分解性潤滑油のラインナップ化を進めております。」研究開発活動
  • 日本航空電子工業(6807)「また、潤滑・摩耗等の現象に関する材料特性の制御技術であるwearzerOTM(ウェアゼロ)を高度化し、銀めっき膜の摩耗を大幅に抑制する接点界面設計技術を自動車関連コネクタ端子へ適用しました。」研究開発活動
  • TPR(6463)「・機能面では内燃機関の熱効率向上を見据えた低摩擦化、熱制御、軽量化への取組みに加え、地球に優しい排気ガスクリーン化、水素などカーボンニュートラル燃料へ対応した新製品の開発。」研究開発活動
  • イーグル工業(6486)「…活動は、グローバルに展開される回転装置軸封部品のソリューションプロバイダーとしての責務を果たすべく、トライボロジー、材料工学、流体力学を基盤とし、当社のコア技術である材料・成膜技術、分析・評価技術、精密微細加工技術、数値解析技術を融合させて…」研究開発活動
  • 三洋化成工業(4471)「(2) 石油・輸送機産業関連分野本分野では、自動車シートクッション用ポリウレタンフォーム用原料、潤滑油・燃料油の添加剤などの化学品ならびに切削油といった金属加工用薬剤のベース基材などの製品を開発しております。」研究開発活動
  • リケンNPR(6209)「…性を両立する「厚膜DLC皮膜」や、過給リーンバーンエンジンのノック環境及びエタノール燃料による厳しい潤滑環境に適応した「高靭性PVD皮膜」を市場に投入し、さらなる改良に向けた開発を継続しております。」研究開発活動

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出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

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