図解経済
技術図鑑ポンプ
図解経済 › 技術図鑑 › ポンプ

技術図鑑

ポンプ

ポンプは、どうやって液体を押し出す?

1枚カード(画像)を開く →

勢いで送るか、押し出すか

遠心ポンプは、羽根車を速く回して中心から液体を吸い込み、回転の勢いで外側へはじき出す。外側の渦巻き形の容れ物(ケーシング)で流れをゆるめると、勢いが圧力に変わり、液体を高い所や遠い所へ送れる。水道、ビルの給水、工場の冷却水など、大量の液体を送る所で多く使われる。

容積式ポンプは、閉じた部屋を広げて液体を吸い込み、狭めて押し出す。注射器を押すのと同じ考え方だ。かみ合った歯車のすき間で運ぶギヤポンプ、ピストンを往復させるポンプなどがあり、流す量は少なめでも高い圧力を出せる。建設機械の腕を動かす油圧は、この方式のポンプで油に高い圧力をかけて作る。

何に使われ、どこが難しいか

水や油のほか、薬液、燃料、液化したガス、手術中に体の外で血液を回す装置まで、ポンプは流れる物があればどこにでもある。気体を吸い出して容れ物の中を真空にするのも真空ポンプの仕事で、半導体の製造装置ではターボ分子ポンプが高速で回る羽根で気体の分子をはじき出す。

難しいのは流す物ごとの事情だ。液体の圧力が下がりすぎると中に泡ができてはじけ、羽根車を傷める(キャビテーション)。液化水素のようにとても冷たい液体は、熱が入るとすぐ気化するので、断熱と漏れを防ぐ軸封が要になる。血液は強くかき回すと血球が壊れるので、流れを穏やかにする形の工夫が要る。

日本の会社が担う所

荏原製作所は、液体水素を送る遠心ポンプを開発している。川崎重工業は、ショベルの電動化に向けた高速の電動油圧ポンプユニットを開発する。島津製作所は、ターボ分子ポンプや油圧ギヤポンプ、液送ポンプを作る。ニプロは、体の外で血液を回す装置に、遠心ポンプと人工肺を組み合わせて使っている。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • 日本製鉄(5401)「・当社は、パナソニックホールディングス(株)向けに、ヒートポンプ式温水暖房機筐体へのプレコート鋼板「ビューコート®マット」を適用し、商品力強化及び製造工程の効率化を実現しました。」研究開発活動
  • パナソニックホールディングス(6752)「(3) HVAC & CC 家庭用空調機器、業務用空調機器、ヒートポンプ式温水給湯暖房機などの空調関連製品やサービス、冷凍・冷蔵ショーケースや厨房機器などの業務用設備やシステムの研究開発を行っています。」研究開発活動
  • ダイキン工業(6367)「また、排水不良が発生した際にドレンパンとポンプの清掃を促す当社独自の通知機能を新たに搭載し、突発的な冷房停止を避ける対策を強化しました。」研究開発活動
  • 三菱重工業(7011)「…れた自然冷媒R290(プロパン)を採用し、幅広い環境下での75°C高温給湯と静音性を兼ね備えたヒートポンプ式給湯暖房機「Hydrolution EZYシリーズ」の開発・環境負荷の小さい冷媒を使用し、海外規格に対応したデータセンター及び半導体…」研究開発活動
  • クボタ(6326)「(2) 水・環境パイプシステム(ダクタイル鉄管、合成管等)、産業機材(反応管、スパイラル鋼管、空調機器等)、環境(各種環境プラント、ポンプ等)に係る製品開発とそれに関連する先行基礎研究開発を行っております。」研究開発活動
  • ニデック(6594)「…ドローン) 4 よりよい生活の追求(空調の電化/効率向上) : 商業施設(空調/エレベータ)、ヒートポンプ、生活家電 5 モビリティイノベーション(電動化/ハイブリッド化) : 車載部品、電動バイク、空飛ぶ車(eVTOL)、ハイブリッド化(…」研究開発活動
  • 神戸製鋼所(5406)「…工業(株)と協同で、水素発電における次世代水素燃料供給システムの運転を開始し、世界で初めて、液化水素ポンプによる臨界圧力以上への昇圧と中間媒体式液化水素気化器(IFV:Intermediate Fluid Vaporizer)※1 を組み合…」研究開発活動
  • 九州電力(9508)「…・カーボンリサイクル、CO2鉱物化貯留に関する研究・火力発電所へのアンモニア混焼に関する研究・ヒートポンプの活用などによる産業部門や農業部門の電化に関する研究・EV向けの充放電器やEMSの開発など運輸部門の電化に関する研究・超流体化無機全固…」研究開発活動
  • 川崎重工業(7012)「精密機械・ロボット事業精密機械事業では、ショベル分野においては電動化に向けた高速電動油圧ポンプユニットや、自動化/自律化に向けた将来建機油圧制御システムの開発に取り組んでいます。」研究開発活動
  • 大阪瓦斯(9532)「…野では、様々なニーズにお応えするバーナ・工業炉の開発や、ガスコージェネレーションシステム、ガスヒートポンプを用いた空調機等、省エネ・省CO2に貢献する機器のさらなる高効率化やコスト低減、遠隔モニタリングを活用した省エネ支援サービスや故障予測…」研究開発活動
  • 日立建機(6305)「本機種は現行モデルEX5600-7と比べてバケットの容量を拡大し、エンジンと油圧ポンプの出力を高めることで、車体の動作速度を向上させ、生産量の12%増加を実現しました。」研究開発活動
  • 富士電機(6504)「■インダストリー部門●FAコンポーネント分野小型・省スペース化のニーズに対応するため、工作機械や小型搬送機、ファン・ポンプ向けの汎用インバータ「FRENIC-Mini(C3)」を刷新し、発売しました。」研究開発活動
  • 資生堂(4911)「…ップで実現することで環境負荷を軽減する製造技術「LiquiForm(リキフォーム)」をディスペンサーポンプ型容器にも採用し、環境負荷軽減だけでなく、化粧品ならではの容器の魅力や心地よい使用感に繋がるデザイン性、持ちやすさや使い勝手といった機…」研究開発活動
  • 荏原製作所(6361)「2030年に向けて世界で検討されている液体水素サプライチェーンの構築には液体水素遠心ポンプが必要不可欠です。」研究開発活動
  • 北海道電力(9509)「(2)新たな価値創造に向けた挑戦 お客さまへの提供価値の拡大・創造に向けて、再エネと組み合わせたヒートポンプ給湯機の性能評価や運用最適化の研究、及び寒冷地の既存建物に対する最適なZEB化設計手法の研究などに取り組んでいる。」研究開発活動
  • 東邦瓦斯(9533)「業務用分野の技術開発としては、省エネと節電を実現するガス冷暖房システムである超高効率ガスエンジンヒートポンプの新機種の開発などに取り組んでいる。」研究開発活動
  • ニプロ(8086)「技術面では、耐久性と血液適合性を高度に両立したコーティング膜型人工肺と、バイオフロート遠心ポンプ、さらにヘパリンコーティングを施したカニューレ一式を採用いたしました。」研究開発活動
  • 島津製作所(7701)「<産業機器事業> 産業機器事業では、ターボ分子ポンプ、油圧ギヤポンプ、コントロールバルブ、パワーパッケージ、工業炉、液送ポンプ、ガラスワインダ、動釣合試験機(バランシングマシン)、ヘリウムリークディテクタ、高速スパッタリングシステム、磁気…」研究開発活動
  • 熊谷組(1861)「九州大学での実験では、模擬環境においてマット敷設から排水ポンプ設置、排水作業までの一連の工程を実証した。」研究開発活動
  • カヤバ(7242)「四輪用オイルポンプ製品では、電動オイルポンプを開発し2027年より車載機器向けに量産を開始する予定です。」研究開発活動
  • リンナイ(5947)「当社の基盤技術である、燃焼、伝熱、流体、IoT、電子制御技術をさらに強化・進化させ、ファインバブル、AI、水素燃焼、電化対応技術(ヒートポンプ)についても事業領域の拡大や新たな価値の創造に向けた研究開発活動を推進しております。」研究開発活動
  • 高砂熱学工業(1969)「「新たな環境に挑む取り組み」の中では、JAXA 宇宙探査イノベーションハブの研究課題「月面用ヒートポンプシステムに関する研究」に採択され、宇宙の新たな熱制御技術の開発に着手しました。」研究開発活動
  • ライオン(4912)「「キレイキレイ」ブランドからは、ノンアルコール処方でウイルス・細菌に効く※1『キレイキレイ薬用手指の消毒ジェルプラス』について、携帯用サイズ(40mL)に加え、ポンプタイプ(230mL)とつめかえ用(200mL)を追加発売いたしました。」研究開発活動
  • 因幡電機産業(9934)「・欧州におけるヒートポンプ式給湯器の普及拡大を背景に、現地で需要の高い「スリムダクトSD アントラシート色」において、同給湯器に対応した大口径サイズのパーツを追加しました。」研究開発活動
  • 西松建設(1820)「本システムは、専用ポンプ・水圧制御ユニット・タッチ式操作盤で構成し、加圧を自動制御します。」研究開発活動
  • 東プレ(5975)「また、気温上昇に伴い多様化する定温輸送ニーズに対応するため、高性能電池を搭載した新型GBSの開発や幅広い配送温度に対応する乾燥モード付ヒートポンプ冷凍装置の機種拡大を進めております。」研究開発活動
  • ミツバ(7280)「既存製品については、今後の市場拡大が見込まれるインド市場において、QCD(品質・コスト・納期)の競争優位性を活かし、2027年度以降、燃料ポンプおよびACGスターターにおいて大幅なシェア拡大を見込んでおります。」研究開発活動
  • 東急建設(1720)「本アタッチメントは、バキュームにより床面の水を吸い上げることが可能であり、一般的な排水ポンプでは除去が難しい微量の水たまりにも対応できます。」研究開発活動
  • 愛三工業(7283)「…争が激化しているエンジン領域において、さらなる競争力強化に向け、エンジン領域の重要機能部品である燃料ポンプモジュール、スロットルボデー、キャニスタ、EGRバルブを重点4製品と位置づけ、それぞれで世界No.1製品を目指す取り組みを開始いたしま…」研究開発活動
  • ナブテスコ(6268)「…た半導体・FPD市場向けギヤヘッドシリーズの開発、AGV駆動ユニットのシリーズ開発、建設機械用省エネポンプ・バルブシステムの投入、建設機械用走行/旋回ユニットのラインアップ強化、建設機械用コンパクト・高出力密度VCシリーズモータモデルの投入…」研究開発活動

つながる図鑑

この頁から辿れる辺。問いの形で置いてある。

ここへつながる図鑑

出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-24。編集方針