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触媒

触媒は、何をしている?

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壁を低くする

化学反応では、分子の結びつきをいったん切ってつなぎ直す。その途中に越えないと進まないエネルギーの壁があり、壁が高いと高い温度をかけないと反応が進まない。触媒は分子を表面にくっつけるなどして別の道筋を作り、壁を低くする。だから低い温度でも速く反応が進む。

反応の前と後で触媒そのものは変わらないので、少しの量でくり返し働く。もう一つの役目は選ぶことだ。同じ原料から何種類もの物ができる時、欲しい物ができやすい道だけを通らせる。

何に使われ、どこが難しいか

原油の重い成分を分解してガソリンにする、樹脂の原料をつなげてプラスチックにする、車の排ガスの有害な成分を無害に変える、火力発電所の排ガスから窒素酸化物を取り除く(脱硝)、水を電気で分けて水素を作る、といった所で使う。排ガスや水素の用途では白金などの貴金属を使うことが多い。

使ううちに表面が汚れたり、熱で粒が固まったりして働きが落ちる。反応の速さ(活性)、欲しい物だけを作る力(選択性)、長持ち(耐久性)の3つを同時にそろえるのが難しい。

日本の会社が担う所

石油会社は石油精製のプロセスと触媒を研究し、化学会社は樹脂や原料を作る工程ごとに独自の触媒を持つ。東ソーは塩ビの原料を作る工程で独自の触媒への切り替えを進め、住友金属鉱山は水電解で水素を作るための電極触媒材料や光触媒材料を開発している。中国電力は他社と連携して、火力発電所の脱硝触媒の内部を研磨して再び使えるようにする装置を開発した。

有報に書いている会社

有価証券報告書の「研究開発活動」または「事業の内容」に、この技術を書いている上場会社の一部。会社名の下は有報の原文の一文。

  • ENEOSホールディングス(5020)「…)に適した燃料組成の検討を行い、製油所から得られる留分の利用によるCO2削減の可能性を示すとともに、触媒・反応技術を活用し、自社原料のさらなる有効活用(ケミカルシフト)に向けた石油化学誘導品の開発や、医薬品製造を想定した有機系触媒の開発等も…」研究開発活動
  • 出光興産(5019)「また高機能材事業の成長に向けて、保有している有機・無機合成、生物変換技術、触媒・電気・光化学の要素技術を活かしたモビリティ向け軽量/強靭化素材や酸化物半導体材料、宇宙用太陽電池等の開発に取り組んでいます。」研究開発活動
  • 東京瓦斯(9531)「3 株式会社SCREENホールディングスと、PEM形水電解装置の中核部品である水電解用触媒層付き電解質膜、商品名称「PEXEM®」(呼称:ペクセム)の商用受注に対応できる量産受注体制を確立しました。」研究開発活動
  • 住友化学(4005)「さらに、事業のグローバル競争力強化に向けて、モノマー製品の触媒・プロセス改良、合成樹脂の製造プロセス改良、既存素材の高性能化及び新規高付加価値製品の開発に注力しております。」研究開発活動
  • コスモエネルギーホールディングス(5021)「コスモ石油(株)では、石油製品や石油精製プロセス・触媒等の石油精製分野の競争力強化に関する研究を実施するとともに石油化学分野、石油開発分野、コーポレート研究分野において研究開発を実施しております。」研究開発活動
  • 大阪瓦斯(9532)「当社は、コア技術として、石炭・石油から都市ガスを製造していた時代からの触媒・材料技術、LNG気化器・PC(プレストレスト・コンクリート)型LNGタンク・LNG冷熱発電・LNG受入基地等の設計・建設技術、ガス空調・天然ガスコージェネレーション…」研究開発活動
  • 三井化学(4183)「…micals Singapore R&D Centre ・先端材料・ソリューション研究所 ・触媒・プロセス研究所 当連結会計年度における各事業セグメント、新事業創出のための研究開発及びコーポレート研究の主要研究課題、研究開発費は、次…」研究開発活動
  • 住友金属鉱山(5713)「また、GHG排出量削減に貢献する新材料として、太陽光エネルギーを利用する光触媒材料や水素製造のための水電解用電極触媒材料の創出に取り組んでおります。」研究開発活動
  • 中国電力(9504)「2 脱硝触媒再生技術の開発 火力発電所で使用される脱硝触媒は、経年劣化による定期的な交換が必要であるため、他社と連携して触媒内部を研磨し再利用を可能とする再生装置を開発した。」研究開発活動
  • 花王(4452)「油脂製品では、オレオケミカルや三級アミンにおいて独自の触媒・プロセス技術開発を進めております。」研究開発活動
  • レゾナック・ホールディングス(4004)「…営んでおり、主要な誘導品事業であるアセチル製品群の更なるコスト競争力の強化と生産性の向上を目的とした触媒性能の向上、運転条件の最適化に取り組んでおります。」研究開発活動
  • 横浜ゴム(5101)「今回実施する実証実験は、植物原料由来などのエタノールを高効率な触媒によってブタジエンに変換する技術を実証するもので、植物原料由来などの合成ゴムを量産化する技術確立の第一歩となります。」研究開発活動
  • DIC(4631)「無機材料では、大学と連携して進めている水素製造光触媒の開発において、当社独自の粒子設計技術を適用した顔料中間体により、業界トップレベルの水分解光触媒性能を達成しました。」研究開発活動
  • エア・ウォーター(4088)「効率的に分離を行える新規開発触媒の開発に成功し、2030年の社会実装に向け継続的な技術開発、プロセス設計を進めてまいります。」研究開発活動
  • 東ソー(4042)「具体的には、塩ビモノマーの原料となる二塩化エタンを製造するオキシ塩素化工程において、活性・選択性・耐久性の全てに優れ、世界をリードする独自触媒への転換を進めております。」研究開発活動
  • 荏原製作所(6361)「本決定は、当社の独自触媒を用いたプロセスで、メタンの94%以上を分解し、高純度の水素を生成することに成功した技術が評価されたものです。」研究開発活動
  • 日揮ホールディングス(1963)「また、当社グループは、「タイヤ原料のブタジエン選択率が高い」独自の触媒を保有しており、バイオマス由来の原料(エタノール)を使用してタイヤの原料となるブタジエンを製造するプロセス開発に取り組んでおります。」研究開発活動
  • クラレ(3405)「研究開発本部では、触媒技術や高分子化合物の設計・重合・変性技術、高分子材料の成形・加工技術、炭素材料の合成技術等の基盤技術をベースに、新たな要素を加え、新規の素材・部材創出に取り組んでいます。」研究開発活動
  • 三菱瓦斯化学(4182)「メタノールはコアとなる製造技術や合成触媒の開発、また新潟工場に有するパイロット装置を活用しつつCO2、廃プラ、消化ガス等、多様な原料からのメタノール製造技術の実証試験を進めています。」研究開発活動
  • 三井金属(5706)「…活用による基盤技術強化を推進し、電池材料、二酸化炭素吸着分離・変換材料、有機無機複合材料、燃料電池用触媒材料の開発を加速しています。」研究開発活動
  • カナデビア(7004)「脱炭素化部門では、当社が、NEDOのグリーンイノベーション基金事業として採択された4つの事業「触媒とエンジン改良によるLNG燃料船からのメタンスリップ削減技術の開発」「アンモニア燃料船搭載のN2Oリアクタ開発」「大規模PEM型水電解装置の開…」研究開発活動
  • ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)「日本ゴア合同会社と共同開発した触媒付液栓(GRテック液栓R)を搭載した補修市場向けのEN電池シリーズは、2023年6月の発売以降、市場から一定の評価を得ております。」研究開発活動
  • AREホールディングス(5857)「アサヒプリテック坂東工場では、新技術、新設備、生産管理システムを導入することにより電子触媒事業分野での競争力強化を図ります。」研究開発活動
  • 日清紡ホールディングス(3105)「燃料電池向けには、カーボンセパレータの量産化に向けた開発、ならびに同用途の触媒関連製品の研究開発を進めています。」研究開発活動
  • 千代田化工建設(6366)「昨年度までに様々な実証プログラムを完了し、現在は将来の水素の普及に向けた触媒性能の更なる改良や触媒製造コストの低減に関する検討を継続しています。」研究開発活動
  • 熊谷組(1861)「…ファルト混合物の開発 多層カーボンナノチューブは、メタン原料(天然ガス、バイオマスガス等)から、鉄系触媒を用いたメタン直接改質法(DMR法)によって、CO2を排出せず高純度水素を製造する際に、副産物として生産される直径16nmの繊維状物質で…」研究開発活動
  • 日本触媒(4114)「(事業創出部門)プロセス触媒研究部:環境配慮型の化学品製造技術の確立を目指した、アクリル酸製造用触媒を中心とする化学品製造用触媒の開発に加え、バイオマス原料からのアクリル酸製法確立や次世代触媒技術の創製にも注力。」研究開発活動
  • 堀場製作所(6856)「水素関連のビジネスにおいては、燃料電池・水電解装置の触媒塗布モニターを上市しました。」研究開発活動
  • 東洋エンジニアリング(6330)「…ds株式会社、株式会社エフ・シー・シーと連携し、科学大の原亨和教授らが開発した高性能なアンモニア合成触媒である鉄‐ヒドリド触媒の商業化および実証に向けた開発に共同で取り組んでおり、2030年に新規アンモニア製造設備への納入を目指しております…」研究開発活動
  • エフ・シー・シー(7296)「また、既存製品の改良および摩擦材を含めたクラッチの製造で蓄積された技術を活かし、多孔質ファイバー触媒シート(ペーパー触媒)の研究とその応用としてエンジンの排ガス浄化用ペーパー触媒の研究開発を行ってまいりました。」研究開発活動

つながる図鑑

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出典と生成

出典:手作りの定番(一次資料に依らない一般的な仕組みの説明)

この頁は生成器 v0.1.0 がデータから作った。生成日 2026-09-23。編集方針